モースマイクロのデザインパートナープログラムに万創科技が参加
Wi-Fi HaLow半導体を手掛けるモースマイクロは2026年9月3日、万創科技が同社のデザインパートナープログラムに参加したと発表した。万創科技はすでにモースマイクロのチップを採用したモジュールやアダプター、ゲートウェイを製造している。これにより、顧客はハードウェアやソフトウェアのベンダーを個別に探すことなく、統合されたWi-Fi HaLow製品を導入できるようになる。
開発と市場投入を加速するパートナープログラム
モースマイクロのデザインパートナープログラムは、設計会社やシステムインテグレーター、開発者グループに対し、Wi-Fi HaLow製品を市場へ迅速に投入するための半導体やツール、サポートを提供する取り組みである。万創科技の参加は、ドイツで開催された「Embedded World」でのプログラム発表から5カ月間で5社目となる。これまでにGateworks、VPI Technology、CA Engineering、Pace Wirelessが参加している。
モースマイクロの共同創業者兼CEOであるマイケル・デニル氏は、万創科技が長年同社の半導体を活用してきたことに触れ、今回のプログラム参加によって顧客が要件を提示するだけでハードウェアとソフトウェアが統合された完成品を入手できるようになると述べている。
万創科技の製品展開と技術力
2002年設立の万創科技は、20年以上の組み込み技術経験と200名を超えるエンジニアを擁し、組み込みボードや産業用ルーター、ディスプレイ、耐環境型タブレットの設計・製造を行っている。同社のWi-Fi HaLow製品群は、モースマイクロのMM6108およびMM8108チップセットを網羅し、システムオンモジュール、アダプター、ゲートウェイを含んでいる。米国、中国、ドイツ、シンガポール、英国に拠点を持ち、産業製造やデジタルエネルギー、小売、農業、ヘルスケアなど多様な分野の顧客にサービスを提供している。
万創科技のCEOである魏波氏は、プログラム参加によりアプリケーションに直ちに対応可能な完全なソリューションの提供が可能となり、コンセプト段階から認証取得、量産まで顧客を総合的にサポートできるとしている。
対象分野と技術の特徴
今回の連携を通じて、産業用IoT、エッジAIアプリケーション、スマートインフラ、セキュリティ、公益事業、農業などの分野に向けて、長距離・低消費電力の無線接続機能が提供される。モースマイクロのWi-Fi HaLow技術は、従来のWi-Fiネットワークと比較して10倍の通信距離と100倍の面積をカバーできるとされている。
各社概要
モースマイクロ(Morse Micro PTY. LTD.)
- 本社:オーストラリア・ニューサウスウェールズ州シドニー
- 拠点:米国、台湾、中国、インド、日本、英国
- 事業内容:Wi-Fi HaLowファブレス半導体の開発・提供
万創科技
- 設立:2002年
- 拠点:米国、中国、ドイツ、シンガポール、英国
- 事業内容:インテリジェントエッジハードウェア、通信デバイス、産業用ディスプレイ、BlueSphereクラウドプラットフォームなどの提供
本記事はモースマイクロの発表をもとに作成
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



