FlashLabs、AIエージェント実行記録ツールOrcaReplayを公開
FlashLabs株式会社は2026年9月1日、AIエージェント実行記録ツール「OrcaReplay」をオープンソースとして公開した。同ツールは、AI推論ゲートウェイ「OrcaRouter」の開発チームが手がけたもので、AIエージェントの動作を改造なしで記録できる。記録した実行内容はネットワークを遮断した環境でも再現でき、途中の時点から別モデルへ切り替えて比較することも可能となっている。
開発の背景とツールの特徴
開発現場でAIコーディングエージェントの普及が進む一方、変更されたファイルや実行コマンドの成否など、詳細な動作を正確に把握することは難しいとされている。また、AIモデルの返答により実行結果が変わるため、デバッグやモデル選定時の比較検証において再現性が課題となっていた。
OrcaReplayは、こうした課題を解決するために開発されたコマンドラインツールである。AIモデルとの通信経路にローカルプロキシを挟む仕組みを採用しており、エージェント自体を改造することなく、設定を2項目追加するだけで記録を開始できる。Claude Code、Codex CLI、Grok CLI、Hermesなどの主要なAIエージェントに対応している。
多層的な記録とオフラインでの再現・比較機能
OrcaReplayは通信内容の記録に加え、実行したコマンドの成否や所要時間、外部ツールの呼び出し、作業フォルダ内のファイル変化など、5つの層で動作を捉える。APIの宛先を設定できないエージェントに対しても、オプション機能を用いて記録できる設計となっている。
記録された実行内容は、ネットワークを切断した状態でも内容を変えずに再現可能で、AIモデルへの問い合わせや課金は発生しない。さらに、実行の途中の任意の時点から別のモデルへ切り替え、同一のファイルや会話の前半をもとに複数モデルを比較する機能も備えている。実行記録はローカル環境に保存され、パスワードやAPIキーなどの秘密情報は記録時に自動で除外される。
提供形態と今後の展開
OrcaReplayは初期版(v0)として公開されており、コードはApache-2.0、実行記録の仕様はCC BY 4.0のライセンスが適用されている。Node.js 20以降の環境に対応し、GitHubアカウントやAPIキーなしで導入できる。今後はコミュニティとともに、対応エージェントの拡充や実行記録形式の改良を進めるとしている。
企業概要
FlashLabs株式会社
- 所在地:東京都千代田区一番町10番8号
- 代表者:代表取締役 細井洋一
- 設立:2023年7月
- 事業内容:AI応用研究所
- URL:https://www.flashlabs.ai/
Continuum AI
- 概要:知能システムの基盤インフラを開発する米国の研究機関
- URL:https://www.continuum01.ai/
本記事はFlashLabs株式会社の発表をもとに作成。
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