ランスタッド、技術職の就業意識調査を発表 給与や最新技術を重視
総合人材サービスを提供するランスタッドは、日本の技術労働市場の実態を調査した「ランスタッド エンプロイヤーブランドリサーチ 2026 (エンジニアリング)」の国内調査結果を公開した。調査によると、エンジニアリング専門職は他社への転職や社内異動の計画割合が日本全体平均を下回る一方、給与や最新技術、リスキリングを通じた市場価値向上を強く求める傾向が明らかになった。同社は、優秀なエンジニアの獲得と定着に向けて企業側の雇用や評価制度の見直しが必要であるとしている。
報酬や最新技術を重視する傾向が顕著に

理想の職場環境として「魅力的な給与と福利厚生」を挙げたエンジニアの割合は64.8%に達し、日本全体平均の59.2%を上回った。また、理想の雇用主に求める要素として「最新技術」を重視する割合は21.1%となり、日本全体平均を10ポイント以上上回っている。

一方で、勤務先選定における「快適な職場の雰囲気」の重視度は44.4%(日本平均:49.4%)にとどまり、主要5項目の中で最下位となった。「強力な経営陣・リーダーシップ」を重視する割合は20.7%(日本平均:14.7%)となっている。
転職意向は平均以下もリスキリングで雇用安定を目指す
今後6か月以内の就業意識に関する調査では、「他企業への転職」を計画している割合が12.4%(日本全体:13.5%)、「同じ企業内での異動・キャリアチェンジ」を計画している割合が4.2%(日本全体:4.9%)となり、いずれも日本全体平均を下回った。
一方で、エンジニア職の30.3%が雇用の安定に必要な要素として「リスキリングによる市場価値向上」と回答しており、日本平均の20.6%を上回る結果となった。同社プロフェッショナルタレントソリューション事業本部の志賀大介アソシエイトディレクターは、エンジニアを引き留めるためには形だけの雇用維持ではなく、最新技術に触れ学び続けられる環境を確実に提供することが不可欠であると分析している。
調査結果を受け、同社は優秀なエンジニアを惹きつけ定着させるための戦略として以下の5項目を提言している。
- 報酬と成長機会の期待値に添う
- ワークライフバランスの実務運用への落とし込み
- 属性に応じた個別最適な定着戦略の構築
- デジタル採用と「人とのつながり」の融合
- EVP(従業員価値提案)戦略の細分化
調査概要
- 調査対象:日本国内の18歳から65歳までの学生・就業者・非就業者 4,464名(うち、エンジニアリング専門職261名)
- 実施時期:2026年1月
- 実施方法:オンラインアンケート(標準回答時間14分)
本記事はランスタッドの発表をもとに作成。
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