Final AimがAutodesk社と連携、生成AIデザインの真正性を確保

株式会社Final Aimは、3Dデザインや設計ソフトウェアの世界的リーダーであるAutodesk, Inc.とプラットフォーム連携したことを発表した。この連携により、デザインと製造業における生成AIの導入において重要となる、デザイン、契約書、知的財産権などのデータ管理をよりスムーズに一元化することが可能になる。Final Aim独自のスマートコントラクト技術で真正性を担保しながら、安心・安全な生成AIの導入を実現するという。

デザイン・知財管理プラットフォーム「Final Design」の操作画面例
生成AIを活用したヤマハ発動機株式会社との共創による電動モビリティのコンセプトデザイン

Final Aimは2019年12月に創業し、2022年には米国本社を設立。生成AIによる新たなデザイン開発や知的財産権の管理に対応したデザイン・知財管理プラットフォームを開発している。2024年1月には、ヤマハ発動機株式会社との共創による電動モビリティのコンセプトデザインを発表。生成AIを活用することで従来のデザインプロセスを加速させるとともに、同社独自のスマートコントラクトによるプラットフォームを導入することで、デザインプロセスそのものや中間生成物、最終データの真正性や知的財産権を担保することに成功した。

Autodesk社は、デザイナーやエンジニア、建築家や建設業者、メーカー、3Dアーティスト、プロダクションチームなどに向けたソフトウェアを提供するグローバルリーダーだ。近年も「Autodesk AI」や「Project Bernini」など生成AIを含めた先端テクノロジーへの投資と開発を進めており、スタートアップとの連携やM&Aも積極的に行っている。

今回、Final Aimが開発するデザイン・知財管理プラットフォーム「Final Design」と、Autodesk社によるプラットフォームが連携することにより、デザインと製造業の現場で幅広く使われている3Dデータのスムーズな一元管理が可能となった。今後、生成AIが創作と製造のあらゆる場面で導入される中、知的財産や真正性など避けては通ることのできない管理の問題をFinal Aim独自のスマートコントラクト技術で解決し、安心・安全な生成AIの導入を実現するとしている。