広島県が高校生向けAI教育プログラム「ひろしまAI部」始動

広島県は、高校生を対象とした教育プログラム「ひろしまAI部」を2024年度から開始する。このプログラムは、AIなどの技術革新を踏まえ、デジタル技術を使いこなすためのリテラシーの底上げを図り、社会や企業の課題解決にテクノロジーを活用できる人材の育成を目的としている。

「ひろしまAI部」では、AI基礎等の学習用オンデマンド講座や実験・演習の機会を提供するほか、企業等から派遣されたコーチによる定例的なオンラインでの指導・助言を実施する。また、年間の成果を競い合い、発表する場やAIに関するワークショップ等のイベントも開催される予定だ。

本プログラムの特徴は、高校生からAIリテラシーの一部を先取りできることと、積極的にDXを推進する地元企業の魅力を伝えられることだ。企業の社員等がコーチとして相談・指導を行うため、県内企業や仕事・職業への認知や関心が高まる効果が期待できる。

「ひろしまAI部」を運営するのは、産学官で構成する「ひろしまAI部運営コンソーシアム」。同コンソーシアムの発足式が2024年6月13日に開催され、会長に㈱ひろぎんホールディングス代表取締役社長の部谷俊雄氏、副会長に湯﨑広島県知事と篠田広島県教育長が就任する。

発足式では、会長挨拶や副会長コメントのほか、事業計画やスケジュール、企業訪問・ワークショップの事例紹介などが行われる予定だ。

2024年6月11日現在、国立・県立・市立・私立合わせて18校の高校が「ひろしまAI部」に参加。今後、参画する会員企業・団体は随時拡大していく見込みだ。