新一万円札の顔、渋沢栄一を称え埼玉県がプロジェクト実施
2024年7月3日から、埼玉県出身の偉人である渋沢栄一翁を肖像とした新一万円札が発行される。これを記念して、埼玉県では様々なイベントを開催する。
渋沢栄一は、論語の精神を重んじ真心と思いやりを大切にし、「論語と算盤」「道徳経済合一説」など時代を先取りした考えを持っていた人物。埼玉県は、渋沢氏のスピリッツを称え、「渋沢といえば埼玉」を全国へ発信するため、ロゴマークとキャッチコピー「渋沢って、埼玉らしい」を作成した。
また、特設ホームページを開設し、渋沢翁の考えや、そのスピリッツを継承しSDGsやCSR活動に取り組む企業等を「埼玉県渋沢栄一スピリッツ企業」として認定・紹介する。さらに、6月29日には県内と都内で観光周遊促進のための街頭キャンペーンを実施する予定だ。
特設ホームページ:https://www.pref.saitama.lg.jp/a0314/shibusawa-saitama/top.html
7月3日の新一万円札発行初日には、埼玉りそな銀行さいたま営業部にて、渋沢翁のスピリッツを継承する企業と知事によるトークイベントを開催。渋沢翁が思い描いていた未来や、現代の責任などについて語り合う。イベント後には、新一万円札への交換会も行われる。
また、7月6日には県庁舎を開放し、県庁七夕フェスティバルを開催。来場者が願い事を短冊に書いて飾ったり、渋沢翁の偉業を知る特設展示、埼玉県警音楽隊による演奏、県産農産物の販売など、埼玉の魅力を再発見できる企画が盛りだくさんだ。
埼玉県は、渋沢栄一翁ゆかりの地として、新一万円札の発行を県を挙げて祝い、その功績を広く発信していく。時代を先取りした翁の思想は、現代にも通じるものがあり、私たちが学ぶべきことは多い。この機会に、渋沢翁について理解を深めてみてはどうだろうか。