秋田中央高が「Ai GROW」導入、AI活用し生徒の資質・能力可視化へ

Institution for a Global Society株式会社(IGS)は、生徒の「資質・能力」をAIで可視化する「Ai GROW」を秋田県立秋田中央高等学校に秋田県初の事例として有償導入したと発表した。同校は6月13日に高校1年生210名が「Ai GROW」を受検する予定だ。

秋田中央高等学校は、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校として12年目を迎える。「探究する学校づくり」に向けて、生徒たちが社会課題を掘り起こし、解決しようとする機会を与えることを目指している。具体的には、秋田県立大学との「研究室インターンシップ」や、「秋田県 高校生探究発表会」の開催、各種大会・コンテストへの参加などを通して、生徒の「課題発見能力」・「課題探究能力」・「多様な発信力」の育成を図っている。

これらの能力は「非認知能力」が含まれ、従来の学力テストでは測定が難しいとされてきた。同校でもSSHの教育効果検証のために、客観的な能力測定方法を模索していた。昨年度、補助金を利用して「Ai GROW」をトライアル導入し、課題解決の実感を得たことから、今回の有償導入につながった。

「Ai GROW」の生徒向けレポート

「Ai GROW」は、生徒の自己評価と相互評価にAIの補正を加えることで、25種類もの能力を公正に可視化できる。また、受検回数によらず年間利用料が一定のため、定期的な測定が可能だ。これにより、どのような教育活動がどのような能力育成に貢献したのかを効果検証できる。

IGSは2019年4月に「Ai GROW」をリリースし、国内外の小中高校350校以上、43都道府県へ導入を進めている。秋田県では秋田中央高等学校に加え、横手高等学校での導入も決まっている。