名古屋PARCO35周年記念、PARCO広告展開催

名古屋PARCO(愛知県名古屋市中区)は、開業35周年を記念し、パルコの広告表現を通覧できる展覧会「パルコを広告する」1969-2024 PARCO広告展を2024年6月28日から7月15日までPARCO GALLERYにて開催する。

本展は、1969年のパルコ開業から半世紀を超える広告クリエイティブの歴史を現在の視点で再解釈し、一望できる内容となっている。パルコの広告は、その時代のトップクリエイターと共に、コマーシャルの範疇を超えた表現として発信されてきた。

会場は「2000年以降」「1990年代」「1980年代」「1970年代」の4つの年代に分かれており、時代を遡行することでパルコ広告の原点が垣間見える構成だ。各年代には、時代精神の遷移に対応した「予言」(70年代)、「広告」(80年代)、「渋谷」(90年代)、「アート」(2000年代以降)といったキーワードが仮説的に設定されている。

「モデルだって顔だけじゃダメなんだ。」 1975年 AD:石岡瑛子 C:長沢岳夫 P:横須賀功光
「狩人か。旅人か。」1983年 AD:井上嗣也 C:糸井重里 P:十文字美信
「いっそ、美人に。」 1998年 AD:秋山具義 C:糸井重里 P:エンリケ・バドレスク
「NO MORE IMAGE! PARCO」 2001年 AD:佐藤可士和 C:谷山雅計 I:谷田一郎

展示するポスターやCM作品は、各年代のゲストキュレーター2人による対談形式で選定。対談内容は会場内で上映され、公式リーフレットにも掲載される。

ゲストキュレーターには、1970年代を社会学者の上野千鶴子氏とテキストレーターのはらだ有彩氏、1980年代を美術批評家の椹木野衣氏と編集者の菅付雅信氏、1990年代を歌手・エッセイストの野宮真貴氏と哲学者・作家の千葉雅也氏、2000年代以降をアーティストの布施琳太郎氏と編集者の野村由芽氏が務める。

また、7月6日には名古屋PARCO西館9階のクレストンホテルにて、パルコの広告を手掛けたクリエイティブディレクターの秋山具義氏とコピーライターの国井美果氏を招いたトークイベント「PARCOの広告 1969-2024」も開催される。

名古屋PARCOは1989年6月29日に西館・東館の2館体制で開業。1998年に南館、2015年にmidi館がオープンし、現在の4館体制となった。35周年のテーマは「挑戦・進化」。今後も時代に合わせて変化を続けていく。

valvix

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