精神科医の髙橋一志氏による新刊もらいうつが方丈社より9月1日に発売へ
うつ病の人を支える家族や職場の同僚など、心の距離が近い人が心身の不調を抱えてしまう現象を解説した書籍『もらいうつ』が、2026年9月1日に方丈社より刊行されます。著者は東京女子医科大学准教授で精神科医・日本医師会認定産業医の髙橋一志氏です。本書では豊富な臨床事例をもとに、支える側が不調に陥るメカニズムと具体的な予防法が紹介されています。

心の距離が近い人を支える側が不調に陥る実態
本書では、「健康であった人が、うつ病の人と時間や場所を共有したことでうつ病になってしまうこと」を「もらいうつ」と定義しています。うつ病は感染症ではないため医学的にうつる病気ではありませんが、家族やパートナー、職場の上司や同僚など、心の距離が近い人の苦しみに寄り添い続けることで、支える側まで心身の不調を抱えてしまうケースがあるといいます。
作中では、産後うつの妻を支える夫や、うつ病の母親を支える娘、後輩の相談に乗っていた先輩、休職者の業務を引き継いだ同僚などの実例が挙げられています。相手を思いやる気持ちや責任感が強く、周囲への配慮ができる人ほど負担を抱え込みやすいとされています。うつ病と診断された人には治療や休養がある一方で、支える側は不調が表面化しないまま消耗しやすい実態に光を当てています。
支える人が自分を守るための4つの日常対策
著者は、家庭や職場、人間関係や本人の気質など多様な要因が絡み合って発症するため、状況全体を理解することが回復への第一歩になると述べています。そのうえで、共感疲労などを心理学や精神医学の視点からひも解き、支える人が実践できる日常の予防対策として以下の4点を挙げています。
- 自分の特性を理解しておく:性格やストレスの感じ方、思考の癖を知ることで、無理や睡眠不足による不調のサインに早く気づく。
- セロトニンの分泌を促す生活習慣を心がける:軽い運動や日光浴、38〜40度のぬるめの湯での入浴を取り入れる。カフェインやアルコールの過剰摂取は避ける。
- ストレスをマネジメントする:睡眠、感情の書き出しやリセット、誰かに話すこと、ピアサポートの活用などを行う。不眠が続く場合は医療機関の受診を推奨している。
- 積極的に摂りたい食べ物を意識する:青魚、大豆製品、乳製品、卵や肉類、バナナなどを取り入れる。特定の食品だけで予防できるわけではないため、朝食をはじめとする規則正しい食生活が重要とされる。
書籍概要
- 書名:『もらいうつ』
- 著者:髙橋一志
- 発売日:2026年9月1日
- 出版社:方丈社
- 定価:1,650円(税込)
- 仕様:四六判並製・200頁
- ISBN:978-4-910818-44-3
本記事は方丈社の発表をもとに作成

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