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manage4、加工できない体験をテーマにしたブランド潮流レポートを公開

マーケティング戦略や事業開発コンサルティングを手がける株式会社manage4は、ブランドナラティブレポート2026年7・8月号を公開した。今号は「加工できない体験」をテーマに、国内外のマーケティング事例やSNS上の生活者反応をもとにブランドの潮流を読み解いている。同社が蓄積する1,000件近い事例アーカイブを基盤に、生活者変化とブランド設計のあり方を考察している。

表現の完成度から「人が参加する条件」の設計へ

レポートでは、生成AIの普及によって表現の完成度が横並びに近づき、完成度の高さそのものが差別化の要素になりにくくなっている背景を指摘している。その反動として、意図的に整えない表現潮流もみられるものの、粗さや懐かしさといった意匠も模倣されやすいとしている。

manage4は、問われているのは表現の質感ではなく、体験の側に省略できない工程が残っているかどうかであると分析する。成果物そのものは複製できても、その場に居合わせた時間や積み上がった行動は複製できないとし、設計の対象が「表現」から「人が参加する条件」へ移りつつあるとの見立てを示している。

国内外の4事例からみる生活者との接触面

今号では、生活者が体験に関与する接触面の置き方を示す事例として、国内外の4つの取り組みを取り上げている。

  • しんぱち食堂:干物や焼き魚を中心とする定食チェーン。店内音響に虫の音が混ざった自然音を採用するなど、音や匂い、調理風景が重なる状態を設計し、画面上へ持ち出しにくい価値を提供している。
  • Spotify「Reserved」:米国のSpotifyが提供するコンサートチケットの先行確保機能。継続的なリスニング行動をもとに熱心なファンを判定し、時間をかけなければ積み上がらない履歴を現実のライブへの参加資格に変換している。
  • PACETRONIK:ブラジル・サンパウロを拠点とするランニングレイヴのイベントブランド。街を集団で走った後にパーティーへ移る構成で、参加人数を制限しながら同じ時間を共有した体験の密度を維持している。
  • 富士フイルム「写ルンです」(FUJIFILM QuickSnap):撮影後に現像を待つ工程や撮影枚数の制限など、結果へ至るまでの経路を省略できない構造を持つレンズ付きフィルムとして若年層の支持を集めている。

これらの事例について同社は、生活者が自分の時間や判断を差し込む余地を体験のどこに残すかという、参加なしには完成しない構造を設計している点が共通していると分析している。

代表コメントと今後のブランド信頼

manage4代表取締役の南坊泰司は、表現の完成度で差がつかなくなった状況において、体験のなかに取り繕えない部分を残せるかが問われていると指摘する。雑味を意匠として足すだけではなく、実際に加工が効かない構造を体験の側に組み込むことが必要であり、今後のブランドの信頼は取り繕えなさの設計で決まっていくとの見解を示している。

レポートおよび発行元の概要は以下の通り。

レポート概要

  • 名称:ブランドナラティブレポート2026年7.8月号「加工できない体験」
  • 発行:株式会社manage4
  • 対象:マーケティング・広告・PR・ブランド担当者、生活者トレンドに関心のある層
  • 内容:国内外のマーケティング事例、ブランド・生活者トレンドの見立て、実務への示唆

発行元概要

  • 会社名:株式会社manage4
  • 代表取締役:南坊泰司
  • 所在地:東京都目黒区青葉台3丁目18番3号 THE WORKS
  • 事業内容:マーケティング戦略・戦術策定、事業開発コンサルティング、プロモーション制作

本記事は株式会社manage4の発表をもとに作成。

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