写真家アンディ・チャオ、渡辺万美を起用した写真展を代官山で開催

世界的写真家アンディ・チャオが、日本人として初めて海外雑誌「PLAYBOY」の表紙を飾った渡辺万美をモデルに起用した写真展「SIREN(セイレーン)」を、2024年6月15日から23日まで渋谷区代官山町のアートギャラリー「DRELLA」で開催する。

この写真展では、「否認、苛立ち、葛藤、不安を経たのちに受容へと到る、実存的変容において重要な各局面」をテーマに、代官山の二ヶ所の会場を使用した回遊型の写真展にすることで、自我の変容の過程を物語として表現する試みが行われる。

©︎ND CHOW

写真展タイトルの「セイレーン」とは、ギリシア神話に登場する海の怪物で、その美貌と美しい歌声で船乗りを魅惑し、船を難破させるという。今回の写真展では、セイレーンを「きらびやかさ」の象徴とした物語において、渡辺万美が官能的で快楽的なライフスタイルを維持することの困難さを悟り、純朴な原点への回帰を求める自己実現の物語の主役を演じている。

2022年に行われた本作の撮影では、渡辺万美が海辺でのヌード撮影にも挑戦。撮影後、アンディ・チャオと渡辺万美は議論を重ねながら作品のメッセージを深め、2年間の構想期間を経て、今回の回遊型写真展「SIREN」として公開される運びとなった。写真展では、写真プリント付きの限定版写真集「SIREN」の販売も予定されている。

アンディ・チャオは、シンガポール出身の写真家・映画監督で、ラサール芸術大学で美術学修士号を取得。小澤征爾、坂本龍一、北野武、トム・ハンクス、パティ・スミスなど、著名人のポートレートを数多く手がけている。一方、渡辺万美は、グラビアアイドルやアーティストとして活動し、2018年に初ヌードを披露。翌年には日本人として初めて「PLAYBOY」の表紙を飾り、世界的に注目を集めた。