高校部活動の連帯責任調査、部内いじめは8割辞退容認も喫煙や飲酒は賛否二分
GRASグループ株式会社が運営する教育情報メディア「EnglishHub」は、全国の20代〜60代以上の男女400名を対象に実施した「高校の部活動における連帯責任に関する意識調査」の結果を発表しました。調査によると、一部の部員が問題を起こした際に部全体の大会辞退をやむを得ないとする割合は、「部内での後輩へのいじめ」で8割を超えた一方、未成年喫煙や飲酒などは賛否がほぼ半々に分かれました。また、問題を起こしたのが顧問や監督の場合は73.2%が「部員を出場させるべき」と回答しています。
事案により割れる世論、「いじめ」「道具規定違反」は辞退容認が多数
部員が問題を起こした際に「部全体が大会を辞退するのもやむを得ない」と思う事案について複数回答で聞いたところ、「部内での後輩へのいじめ」が80.8%で最も多く、次いで「大会規定で禁止された道具の使用」が72.2%となりました。
一方で、「飲食店での悪ふざけ動画の投稿」(58.2%)、「万引き」(56.8%)、「未成年飲酒」(56.0%)、「未成年喫煙」(55.2%)、「SNSでの他校への誹謗中傷」(53.2%)の5事案は50%台となり、部全体が辞退すべきかどうかの賛否がほぼ二分しています。また、「定期テストでの集団カンニング」は46.5%、「自転車の危険運転でけがをさせた」は39.2%、「遠征先での無断外出」は11.8%にとどまりました。


年代別の分析では、多くの事案で統計的な有意差は見られなかったものの、「部内での後輩へのいじめ」のみ年代が上がるほど辞退をやむを得ないとする割合が高くなる傾向がみられました(p=0.019)。
顧問や監督の不祥事では7割以上が「部員を出場させるべき」と回答
問題に関与していない部員が大会に出られなくなることへの考えを聞いたところ、「気の毒だが、チームである以上やむを得ない」が60.0%、「本人に責任はないので、出場させるべき」が35.2%、「チームの一員として、連帯責任は当然」が4.8%でした。


しかし、問題を起こしたのが部員ではなく顧問・監督だった場合、「出場させるべき」との回答は73.2%に上昇し、部員が問題を起こした場合と比べて38.0ポイント高くなりました。子どもが現在運動部に所属している回答者では、この割合が82.0%に達しています。



部員何人が関わっていれば部全体の問題だと感じるかという問いに対しては、「2〜3人から」が23.8%、「1人でも部全体の問題」が22.5%、「半数以上から」が19.5%、「5人程度から」が18.5%、「何人であっても部全体の責任とは考えない」が15.8%と回答が分散し、共通した基準は見られませんでした。
自由記述では、提示していないにもかかわらず29.8%が「連帯責任」という語を使用し、理不尽さを指摘する声や、教育的観点・抑止力としての必要性を挙げる意見など様々な見解が寄せられました。
調査概要
- 調査名称:高校の部活動における連帯責任に関する意識調査
- 調査期間:2026年8月
- 調査対象:全国の20代〜60代以上の男女
- 有効回答数:400名(男性55.5%、女性43.5%、その他・答えたくない1.0%)
- 調査方法:インターネット調査(無記名式)
- 運営会社:GRASグループ株式会社(運営メディア:EnglishHub)
本記事はGRASグループ株式会社の発表をもとに作成されています。
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