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BroadcomがVMware Private AI Cloudを発表

Broadcomは米国時間2026年8月31日、年次イベント「VMware Explore 2026」において「VMware Private AI Cloud」を発表した。同ソリューションは、推論ワークロードやエージェント型アプリケーション、従来型のエンタープライズワークロードを単一のプライベートクラウド上で安全に構築、運用、統制するための環境を提供する。「データをモデルに移すのではなく、モデルをデータに持ってくる」アプローチを採用し、企業のコスト効率や安全性を高めながら迅速なイノベーションを支援するとしている。

Broadcomのインフラストラクチャソフトウェアグループでプレジデントを務めるラム・ベラガ氏は、本ソリューションについて「エンタープライズプライベートクラウドとプライベートAIインフラの運用を独立から統一へと転換させるターニングポイント」と位置づけ、データ主権やコンプライアンス、コスト予測可能性を確保しながら本番環境を実行できると述べている。

AIコストの抑制と効率的な拡張

VMware Private AI Cloudは、ハードウェアの設備投資、運用の複雑性、トークンエコノミクスというAI導入における3つの主要コスト要因に対応する。

VMware Cloud Foundation(VCF)9では、NVMeメモリティアリングやクラスタ全体のストレージ重複排除によってハードウェアコストを低減する。NVIDIA、AMD、IntelのGPUやCPU、アクセラレータ、主要OEM/ODMベンダーのサーバハードウェアをサポートし、異種クラスタの効率的な運用を可能にする。また、トークン監視やマルチテナントモデル共有、GPU/vGPUトラッキングなどの機能によりリソース利用を最適化する。

あわせて以下の機能が発表された。

  • VMware AI Factory:AI対応インフラの展開と運用(Day 2 運用)を自動化し、初期のモデル展開時間の短縮やトークンエコノミクスの管理を支援するソフトウェア・デファインド基盤。
  • 検証済みAIモデルによるモデル・アズ・ア・サービスの実現:Nemotron 3、Gemma 4、cotomi、Qwen 3.7-Max、GLM 5.2などを含む150を超えるオープンソースおよび商用モデルをVCF上で実行可能とし、オンプレミス環境での活用を後押しする。

多層防御アプローチによる安全な運用体制

セキュリティ面ではNIST CSF 2.0に準拠した多層防御アプローチを採用し、攻撃対象領域の最小化と継続的なコンプライアンスを実現する。無停止アップデートや「VMware vDefend」による仮想パッチとゼロトラストの実装、さらに「VMware Avi Load Balancer」によるウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)およびAPI保護を組み合わせ、高度な脅威を防ぐ。

主なセキュリティ機能は以下の通り。

  • Broadcom TrueSource:Spring Enterpriseを通じたスキャン済みかつ人間による検証済みパッチの提供をはじめ、Java、Python、Node.js向けのクリーンルームビルドやデータ層(PostgreSQL、RabbitMQ、MySQL、Valkeyなど)への安全基準の適用。
  • vDefendによるエージェント型ゼロトラスト:トラフィックの継続監視によるエージェント型AIコンポーネントの識別、シャドウAIの検知、侵入検知・防御(IDPS)シグネチャを活用した分散型仮想パッチの提供。
  • Avi Load Balancerによる脅威防御:エージェントによる非承認ツールへのアクセス制限、異常な挙動の検知・隔離、機密データの不正流出防止ガードレールの提供。

自律型AIエージェントの統制と開発基盤

自律型AIエージェントの信頼性を担保するため、「VMware Tanzu Platform」を活用したデフォルト拒否(deny-by-default)アーキテクチャによる統制環境を提供する。

  • Broadcom AgentMinder:自律型AIエージェント向けの中央制御プレーン。エージェントをアイデンティティとして管理し、権限を特定のミッションや承認ツールに紐づけるほか、最小権限アクセスを適用するランタイムポリシーや監査機能を提供する。
  • AI対応データ基盤:構造化・非構造化データをまたぐ動的パイプラインを構築・管理し、データを社外に出すことなくエージェントが活用できるデータプロダクトとして提供。
  • Tanzu Platform agent foundations:デフォルト拒否のランタイムによる厳格な隔離を実施し、認証情報を保護する隔離型認証情報ストアによって認証情報の盗難やプロンプトインジェクション攻撃を防ぐ。

本記事はBroadcomの発表をもとに作成。

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