システム性能を自動判定 IBCが新サービス提供

アイビーシー株式会社は、システム情報管理ソフトウェア「System Answer G3」のデータを用いて性能評価ランクを付与した「性能評価レポート」サービスを2024年6月12日より提供開始すると発表した。

日本では2030年にIT人材が約80万人も不足すると言われており、現在も深刻な人材不足に陥っている。さらに、コロナ禍でデジタルトランスフォーメーション(DX)戦略が加速し、IT人材への需要は高まり続けている。こうした中、能力の高い少数の人材に負荷が集中し、現場が疲弊し続けているのが現状だ。

IBCの「性能評価レポート」は、IT人材不足という課題に対し、専門知識不要で、システムの問題を判断できる能力を提供するサービスである。同社が21年間培ってきた性能監視によるノウハウを詰め込んだ独自の性能評価基準により、監視データをアップロードするだけで、監視項目単位にA~Dランクで評価を行い、その結果をレポートとして出力できる。

レポートを見るだけで、問題の有無をA~Dランクの指標により一目で確認することができ、監視項目毎の判定により、システムに問題がある場合などは、その問題の継続性有無を一元的に把握することができる。Dランクになった場合には、システムに与える影響とネットワークに加えサーバの改善策が提供される。

数値的根拠から分析した結果に応じた診断結果が提示されるため、信頼度も高く、定常的にリスクの高いものから、リスクレベルが上昇しつつある機器の判別まで可能だ。

共通指標で分析結果が出ることにより、情報システム部門だけでなく、経営層も同じ基準でその性能を評価することで、組織としてシステムの性能を把握し、「IT障害をゼロにする」ための組織的環境作りにも貢献する。

誰でも簡単に性能評価ができることから、情報システム部門担当者の業務負荷軽減となるだけでなく、問題の切り分けスキルが弱い方でも切り分け判断ができることから、IT人材不足に悩む企業の大きな解決策の一つとなることが期待される。