仙台で国際巨匠絵画展、医ケア児ママ働くカフェ支援

社会福祉法人あいの実は、2024年4月にオープンした医療的ケア児のママが働くカフェ「CAFE de CHILL MILL(カフェ・ドゥ・チルミル)」の認知拡大と支援の輪を広げるため、6月8日から10日までの3日間、仙台市地下鉄東西線国際センター駅の「青葉の風テラス」2階イベントスペースで「現代国際巨匠絵画展〜どのファミリーも取り残されない仙台へ〜」を開催する。

この展覧会では、ピカソやシャガール、東山魁夷、平山郁夫など国内外約50名の画家による120点以上の作品が一堂に展示される。油彩、水彩、パステル、日本画、版画など多彩な作品を楽しむことができる。

また、スペインから招待されたジョルディ・イセアン画伯の油彩40点も紹介され、前夜のレセプションやサイン会も予定されている。イセアン画伯は、歴史ある街並みや麦畑、山脈をテーマにした風景画を得意とし、その画風は詩的、抒情的、優美、時に力強いと評されている。

その他、「カフェ・ドゥ・チルミル」の建設に至る経緯を紹介するパネル展示やカフェオリジナルグッズの販売も行われ、販売収益の一部はカフェの運営に寄付される。

「カフェ・ドゥ・チルミル」は、アウトドアとキャンプの体験がコンセプト。店名の「chill」は「ゆったりする」、「mill」は「豆を挽く」を意味し、アウトドアを気軽に楽しみたい人からオリジナルのキャンプスタイルを極めたい人、ゆっくり寛ぎたい人まで、幅広い客層を想定している。

主催者のSWCあいの実は、仙台を拠点に重症心身障害児者・医療的ケア児者、神経難病の方たちとその家族を支援している団体だ。代表の乾祐子氏は、「多くの方の期待を背負ってカフェがオープンした。温かく先進的な事業のモデルケース作りが仙台でスタートする。カフェ経営により、仙台の医療的ケア児者の子どもを持つ母親たちがカフェスタッフとして働くためのデータや課題、対策が明らかになる」と展覧会開催の意義を語っている。

絵画展の入場料は無料。主催はSWCあいの実、後援は仙台市社会福祉協議会、読売新聞東北総局、仙台放送、河北新報社、NPO法人まちづくりスポット仙台(順不同)、協力はほるぷA&Iとなっている。