企業の防災研修経験者は8割超も意識定着は35.8% IKUSAが社員調査
体験型イベントや研修を手がける株式会社IKUSAは、従業員300名以上の企業に勤める社員400名を対象に実施した防災研修に関するアンケート調査結果を発表した。調査によると、防災研修の実施経験がある人は84.5%にのぼる一方、防災意識が日常に活きていると感じる人は35.8%にとどまり、研修の実施状況と日常への定着実感に差がある状況が示された。
8割以上が研修を経験するも形式は「避難訓練」に集中

勤務先での防災研修や訓練の実施状況では、「年1回以上」が64.3%で最も多く、「不定期」が13.8%、「過去に実施」が6.5%となった。これらを合わせた防災研修の経験者は計84.5%で、「なし」は15.5%だった。

防災研修の実施経験がある338名を対象に経験した研修形式(複数回答)を尋ねたところ、「避難訓練」が88.2%で最多となった。次いで「体験型・シミュレーション」が19.5%、「座学」が16.0%、「eラーニング」が14.2%となり、実際の経験は避難訓練に集中している傾向がみられた。


防災意識が「日常に活きている」と感じる社員は約3人に1人

研修経験者338名による満足度は、「とても満足」(14.8%)と「やや満足」(37.3%)を合わせた満足層が計52.1%を占めた。「どちらでもない」は42.9%で、「やや不満」(3.0%)と「とても不満」(2.1%)を合わせた不満層は計5.0%となった。
一方、全体(400名)に対して防災意識が日常に活きているかを尋ねた設問では、「活きている」と回答した人は35.8%にとどまった。最多は「どちらでもない」の48.5%で、「活きていない」は15.8%だった。
最も効果的な形式は避難訓練が最多、複合的な研修形式の余地も
最も効果的だと思う研修形式(研修経験者338名対象)は、「避難訓練」が67.8%で最多となった一方、「体験型」が18.6%、「動画・VR」が9.5%、「座学」が4.1%となり、約3人に1人が避難訓練以外の形式を挙げた。
IKUSAは、研修の実施そのものだけでなく、知識や行動が日常に定着する設計が重要であるとし、避難訓練を軸としながら参加者が考え行動する要素を組み合わせることが定着に向けた選択肢になり得ると考察している。同社では、謎解きを通じて防災の知識や心構えを学ぶ「先が見えない防災訓練からの脱出」や、合意形成をテーマとした「帰宅困難サバイバル」などの体験型防災プログラムを展開している。
調査概要
- 調査名:勤務先での防災・SDGs・社内イベント等に関するアンケート調査
- 調査時期:2026年5月
- 調査対象:従業員300名以上の企業に勤める社員
- 有効回答数:400名(経験した研修形式・満足度・効果的だと思う形式の設問は研修経験者338名を対象に集計)
- 調査方法:インターネット調査
- 調査主体:株式会社IKUSA

本記事は株式会社IKUSAの発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



