くるり・岸田繁さん制作の「入浴専用音楽」が流れる大浴場が今秋誕生!

嬉野温泉の老舗旅館「大村屋」が、創業以来の大浴場のリニューアル工事資金を募るクラウドファンディングを5月27日より開始した。

江戸時代から営業を続ける同旅館の大浴場は、1989年に建設された東館にあり、35年間温泉客を癒やし続けてきたが、老朽化のため改装が必要となった。新しい大浴場は次世代の客層にも対応すべくデザインを一新。一方で、開放感のある大きな窓と深い浴槽というアイデンティティは維持される。

さらに、新設される半露天風呂には、ロックバンド「くるり」の岸田繁氏が制作した「入浴専用音楽」が流れ、新しい入浴体験と音楽体験を提供する。

しかし、建築費高騰の影響で当初5900万円だった予算が1億6000万円に跳ね上がり、見直しの末9000万円程度まで圧縮したものの、不足分をクラウドファンディングで募ることになった。題して「All 湯~ Need is Love」。10月の男女大浴場完成まで支援を受け付ける。

リターンには、宿泊券や「究極の一番風呂付宿泊券」、オリジナルプリンやTシャツなどが用意されている。

15代目の北川健太氏は、「当初の計画で予定していた設備や機械の導入を諦め、1億6千万の見積を約9千万円まで見直しを計った。それでも当初より3千万円ほど予算が上がったが、物価上昇の波は止まる様子がなく、施設の老朽化も待ったない状況だ。これからも多くの客に嬉野温泉の素晴らしい泉質を味わっていただくためにも、工事の続行を決断した」とコメントしている。