人形劇団クラルテが芥川賞作推し、燃ゆを舞台化 10月に大阪で上演へ
人形劇団クラルテは、第164回芥川賞を受賞した宇佐見りんの小説『推し、燃ゆ』を原作とする人形劇を、2026年10月2日から5日まで大阪市の扇町ミュージアムキューブで上演する。本作は鹿児島で22ステージを上演したのちに実施される大阪公演となる。

「推し」を心の支えにする女子高生の内面を描いた本作は、中高生との対話をもとに制作され、1体の人形を3人の役者が演じ分ける独自の手法が取り入れられている。

中高生との対話から生まれた舞台化の背景

舞台化のきっかけは、鹿児島高学年こども芸術祭典の実行委員を務める青年たちとクラルテによる対話だった。中高生の現状や心情について半年余りにわたり語り合うなかで、クラルテ側から『推し、燃ゆ』の人形劇化が提案された。
演出を担当した奥洞昇は、主人公の「あかり」について大人が分かったような態度をとらないことを重視したといい、その姿勢が人形の操作や演出方法にも反映されている。
1体の人形を3人の役者が交代や同時に操作
本作では、主人公「あかり」の人形1体を3人の役者が交代で操るほか、場面によっては3人が同時に操作を行う。操作する役者によって声も変化する。
特定の役に固定せず、3人の身体と声を通じて多角的に描くことで、登場人物を単一の解釈に閉じ込めない表現を試みている。
鹿児島での上演を経て大阪で全6回公演を実施


本作は2024年10月27日から12月4日にかけて鹿児島高学年こども芸術祭典で22ステージが上演され、中高生を中心に大人を含め2,500人以上が観劇した。
大阪公演は全6回が予定されており、期間中には関連企画も開催される。10月3日には同志社大学社会学部教育文化学科の奥井遼准教授を講師に迎えた「てつがく対話」、10月4日には舞台裏を公開するバックヤード企画が実施される。また、10月5日の14時30分公演終了後には、原作者の宇佐見りんがオンライン登壇するアフタートークが予定されている。
公演概要
- 公演名:人形劇団クラルテ 第130回公演『推し、燃ゆ』
- 原作:宇佐見りん(『推し、燃ゆ』河出文庫)
- 出演:高平和子、鶴巻靖子、日髙拍
- 脚色:宮本敦
- 演出:奥洞昇
- 会期:2026年10月2日(金)~10月5日(月)全6回
- 会場:扇町ミュージアムキューブ CUBE 01(大阪市北区南扇町6-26)
- 上演時間:80分
- 前売り料金:一般4,000円、25歳以下3,000円(当日は各500円増)
- 前売り開始日:2026年8月7日(金)
本記事は人形劇団クラルテの発表をもとに作成。
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