ペットトラブルに悩む人45%、飼い主の自覚は12%

株式会社いえらぶGROUPが実施した「ペットと住まいに関する調査」によると、隣人のペットに悩んだ経験がある人は45%に上ることが明らかになった。主な悩みの内容は「鳴き声がうるさい」(32.1%)、「においが気になる」(16.7%)で、都市部に多い傾向にあるという。一方、ペットに関するトラブル経験を自覚する飼い主は12%にとどまった。

また、飼いたいペットと飼っているペットのどちらも「猫」が1位となった。飼いたいペット1位は猫(29.7%)、2位は犬(29.2%)で、飼っているペットでも猫(44.2%)と犬(33.1%)が最も多かった。

不動産会社に対する調査では、87%がコロナ禍前よりペット可物件のニーズが高まったと回答。ペット可物件の不足を感じる会社は86%に上り、供給の課題として「原状回復費用」(76.9%)が1位に挙げられた。

都内においては、一人当たりの居住面積が小さいことや生活コストの高さ、単身や共働き世帯が多いことから、エンドユーザーは「飼いたいけれど諦めている」状況が推測される。

いえらぶGROUP 常務取締役の庭山健一氏は、「ペットを飼う人が増える一方、隣人のペットに悩まされるケースも多い」と指摘。不動産会社には「ペット可物件のニーズの高まりと供給不足を強く感じていただいている」と述べ、ペットと人間が共生できる社会の実現に向けて尽力していく考えを示した。