エンバリオの使用済み漁網由来再生素材が富士フイルムBIの複合機部品に採用
Envalior(エンバリオ)は、使用済み漁網から回収したポリアミド6を原料とする再生素材が、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社の複合機部品に採用されたことを発表しました。
採用された素材「Durethan® P25-95R2」は、複合機「Apeos C7072シリーズ」の背面ケーブルカバー部品として使用されます。海洋プラスチック問題の要因となる廃棄漁網を資源として再活用し、工業製品へ循環させる取り組みとなります。
廃棄漁網をアップサイクルした再生素材を採用

今回採用されたエンバリオの「Durethan® P25-95R2」(旧 Akulon® RePurposed、使用済み漁網由来の再生PA6)は、インドの西海岸で廃棄された漁網からアップサイクルされた再生素材です。
海に捨てられた漁網をはじめとする漁業由来のプラスチックごみは「ゴーストギア(漁具の幽霊)」と呼ばれ、海洋生物に巻き付くなどして生態系へダメージを与えていることが問題視されています。
同素材は、複合機のケーブルカバーに求められる機械特性、寸法安定性、成形性を実現したことで採用に至りました。
エンバリオは、インドの海岸で廃棄された漁網を回収したあと、素材の種類ごとに選別および洗浄を実施しています。その後、インドのプネにある工場で粒状のプラスチック材料として再生させています。
今回の富士フイルムビジネスイノベーションの複合機部品への採用は、使用済み漁網を新たな資源として活用し、エンジニアリングプラスチックとして再び工業製品に循環させる事例となります。
同社では再生原料やバイオベース原料、マスバランス方式による原料などを活用したエンジニアリングマテリアルのポートフォリオを展開しており、サステナブルな原料の使用に加え、各用途で求められる性能や品質の確保を重視しているとしています。
エンバリオは、2023年にランクセスの高機能材料事業とDSMのエンジニアリングマテリアルズ事業が統合して誕生したエンジニアリング素材メーカーです。
- 年間売上高:約30億ユーロ
- 従業員数:4,000人以上
- 拠点数:世界に18の生産拠点、12の研究開発拠点
- 主な製品:PA6、PA66、PBT、PA46、PPS、TPC(TPE-E)、PET、PA4T、PA410、熱可塑性複合材料など
- 日本拠点:東京、横浜、名古屋の3拠点(東京本社:東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ19階)
本記事はEnvaliorの発表をもとに作成しました。
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