UntroDのデットファンド、レーザ発振器のスペクトロニクスに融資
UntroD Capital Japan株式会社が運営するディープテック特化のベンチャーデットファンド「UntroD Real Tech Debt Fund投資事業有限責任組合」は、スペクトロニクス株式会社に対して融資を実行しました。スペクトロニクスは独自方式による超短波DUVピコ秒パルスレーザ発振器の開発や製造、販売を手がけるスタートアップです。本件は同ファンドにおける第2号案件となります。
融資の背景とスペクトロニクスの技術
AIサーバや先端半導体の需要拡大に伴い、半導体産業ではチップレット化や3Dパッケージングが進展し、パッケージ基板における微細VIA(層間接続穴)加工への技術要求が高まっています。2004年設立のスペクトロニクスは、半導体レーザにパルス状の電流を流してピコ秒単位の光パルスを直接出力する独自技術「LD-GS方式」を軸に事業を展開しています。
同社は2020年に世界初となる超短波DUV(266nm)ピコ秒パルスレーザ発振器を開発し、最大50Wの高出力化と10,000時間の長寿命を両立させました。経済産業省のJ-Startupに選定されているほか、2025年6月にはNEDOの「短波長ピコ秒レーザ発振器量産化技術開発(NEDO DTSU PCA)」にも採択されています。
研究開発型スタートアップの資金調達がエクイティに依存しやすい課題に対し、同ファンドは株式の希薄化を伴わないデット性資金の選択肢を提供しています。今回の融資を通じ、ディープテック・スタートアップの成長と、日本発となる先端半導体製造装置技術の量産化や世界展開への貢献を目指します。
スペクトロニクス代表取締役社長CEOの長岡由木彦氏は、今回の資金支援を活用して量産化技術開発を進めるとともに、シリーズFエクイティ調達を経て日本の半導体産業を支える次世代キーデバイス・サプライヤーとしての地位確立を目指すとしています。また、UntroD Capital Japanファンドマネージャーの木村健氏は、量産化フェーズへの資金的な橋渡しとしての意義を説明しています。
関連企業およびファンドの概要
- 融資先企業:スペクトロニクス株式会社
- 所在地:大阪府吹田市垂水町3-28-15
- 代表者:代表取締役社長CEO 長岡 由木彦
- 事業内容:独自方式「LD-GS方式」による超短波DUVピコ秒パルスレーザ発振器(266nm、最大50W、長寿命10,000時間)の開発・製造・販売
- ファンド名:UntroD Real Tech Debt Fund投資事業有限責任組合
- 運営会社:UntroD Capital Japan株式会社(東京都港区、代表取締役:永田 暁彦)
- 投資対象:ベンチャーキャピタルのエクイティ投資で対応が難しい日本国内のディープテック・スタートアップに対する融資
- 運用期間:2026年6月より5年間(最大2年の延長可能性あり)
本記事はUntroD Capital Japan株式会社の発表をもとに作成しました。
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