亀岡市が新服装指針kameoka style bookを運用開始 自律的判断促す
京都府亀岡市は、職員が自律的に服装を判断するための新たな指針「亀岡市職員服装ガイドライン~Dress for Kameoka~(正式名称:kameoka style book)」を策定しました。市民への親しみやすさや信頼確保、職員の働きやすさ向上、採用力強化を目指し、2026年11月1日から運用を開始しています。
同市ではこれまでも、SPI方式の採用試験や民間企業への派遣研修、副業基準の拡大といった組織改革を進めてきました。今回の指針策定は、そうした取り組みの延長線上に位置づけられています。

市民と職員のアンケートをもとにWGで議論
猛暑への適応や多様性の尊重などを背景に自治体職員の服装自由化が進む一方、市民側からは「だらしなく見えないか」、職員側からは「安心感を与える服装の基準が分からない」といった声が生じていました。
亀岡市では意識のギャップを可視化するため、市民アンケートおよび庁内職員アンケートを実施しました。その上で、若手からベテランまで多様な所属の職員で構成する「庁内ワーキンググループ」を立ち上げました。単にアイテムの良し悪しを決めるのではなく、シーンごとに職員自身が自律的に考えるための思考の基準をボトムアップで確立したとしています。参加した若手の窓口担当職員は、大切なのは特定のアイテムを縛ることではなく場面や相手を想像して一人ひとりが自律的に考えることだと気づいたと振り返っています。
指針の導入にあたり、同市は以下の3つの効果を見込んでいます。
- 市民に向けて:過度な堅苦しさを排したオフィスカジュアルにより相談しやすい環境をつくるほか、香害(柔軟剤・香水等の香り)への配慮を明記して快適な空間を守る。
- 働く職員に向けて:猛暑期の熱中症対策や現場での機能性を確保し、TPOに合わせて自分で考える機会とすることで自律的な判断力を育てる。
- 採用面に向けて:職員の約6割が市外から通勤し、新卒と民間経験者がフラットに活躍する組織風土を発信することで、人材獲得における魅力を高める。
多様性を重視する人事・採用改革の歩み

亀岡市では近年、固定観念にとらわれない採用・人事改革を継続してきました。教養試験を廃止してSPI方式を導入した人物重視の採用改革(株式会社PRTIME主催のプレスリリースアワード2025でBest 101受賞)をはじめ、京都サンガF.C.等の民間企業への若手派遣研修、副業支援などを実施しています。
また、「ゆるい土木」をコンセプトに有資格者の筆記試験を免除し面接のみで選考を行うなど、技術職の選考緩和にも取り組んでいます。新ガイドラインの策定を通じ、多様な人材が挑戦したいと思える採用ブランディングを後押しする方針です。

指針の実施概要
- 正式名称:kameoka style book(亀岡市職員服装ガイドライン~Dress for Kameoka~)
- 公表・運用開始日:2026年11月1日(日)
- 対象者:亀岡市職員(一般職、再任用職員、会計年度任用職員等を含む全職員)
- 策定主体:亀岡市(人事課・服装ガイドライン策定ワーキンググループ)
- 主な構成:はじめに・ガイドラインのポイント、シーン別コーディネートのヒント(TPO4分類)、「らしさ」を彩る身だしなみの配慮(香害配慮含む)、鏡の向こうの市民を想像する、別添(シーン別服装基準早見表・トータルコーディネート例)
本記事は京都府亀岡市の発表をもとに作成しました。
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