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販売職の転職動機、400万円を境に変化 iDAが人材市場動向レポートを公開

ファッション・ビューティー業界の人材サービスを手がける株式会社iDAは、就業スタッフの支払実績データなどをもとに市場動向を分析した「iDA ファッション人材レポート vol.2」を発行しました。

同社の転職データ分析によると、販売職の転職において年収400万円を境に転職理由やキャリア志向が大きく変化することが判明しました。年収400万円未満では収入向上が主な動機となる一方、400万円以上では役職や本社職、専門職といったキャリア形成を重視する傾向が強まる実態が浮き彫りになっています。

年収400万円を境に分かれる転職希望と決定年収の傾向

転職決定者を転職前の年収帯別に見ると、転職前250万円未満の層では98.3%が現在より高い年収を希望し、その希望額は中央値で+100万円でした。一方で、転職前500万円以上の層で年収アップを望む人は35.0%にとどまり、46.7%は現在より低い希望年収を提示しており、希望年収の中央値は転職前と同額の600万円となっています。転職前400〜500万円の帯で年収アップを希望する比率が初めて半数を割り込み、求職者の希望の中心が年収の向上から維持へと移る分岐点となっています。レポートではこの折れ目を「年収400万円の転換線」と名付けています。

この傾向は実際に成立した決定年収でも見られます。400〜500万円の帯では決定年収が転職前を上回った比率が42.3%と半数を割り、決定年収から転職前年収を引いた差の中央値は16万円のマイナス、希望額に到達した決定も33.1%でした。500万円以上の帯では上回った比率が20.0%まで下がり、差の中央値は80万円のマイナスとなっています。対して300万円未満の帯では上回った比率が97.8〜100%、差の中央値も+48万円から+100万円の上昇を示しました。

高年収帯ほど広がる現場販売以外のキャリア選択

転職前年収400万円を境に、決定した求人の役職や業務内容にも変化が現れています。「店長・SV・管理職」と「本社・専門職」を合わせた比率は、転職前400万円未満では11.1%にとどまる一方、400〜500万円では33.7%、500万円以上では50.4%と約半数が現場販売以外で決定していました。

現場販売の外へ移ることは減収と引き換えではなく、転職前年収400万円以上において管理職や本社専門職で決定した比率は、減収を受け入れた決定の35.5%に対し、年収を維持・上昇させた決定では50.0%と高くなっています。

転職決定者の中心は「販売経験を持つ20代」と在職中の潜在層

決定者全体の属性を見ると、年齢層では25〜29歳が34.8%で最も多く、25歳未満の18.1%を合わせると20代が全体の52.9%を占めています。また、45歳以上も12.4%を占めています。経験職種を登録している層のうち8割超が販売・接客・店長のいずれかの経験を登録しており、販売・接客の経験者が同業界の別ブランドや職務へ移るケースが主軸となっています。

また、転職決定者の55.3%は「社会人(在職中)」であり、社会人(離職中)の18.9%、フリーターの9.9%を上回る結果となりました。現在年収の中央値は在職中・離職中ともに350万円と同水準ですが、年収アップを望む比率は在職中の67.6%に対し、離職中は56.3%と約11ポイント低くなっています。

調査概要と会社概要

調査概要は以下の通りです。

  • 調査概要:iDAの人材紹介を通じて2025年4月1日から2026年8月31日までに転職が決まった1,000人超(転職決定者)の年収(希望年収・決定年収)と、決定した求人の役職・業務内容を分析。年収の分析対象は申告のあった約8割(決定年収は約7割)。本調査はiDAの人材紹介を通じた転職決定者のデータ範囲における観察であり、販売職の転職市場全体の統計推計ではありません。
  • レポート全文URL:https://ida-mode.com/reports/job-change-income-line-2026/

発表元の会社概要は以下の通りです。

  • 会社名:株式会社iDA
  • 創業:1999年3月
  • 本社:東京都渋谷区
  • 代表取締役:堀井謙一郎
  • 事業内容:ファッション・ビューティー業界を中心に人材紹介、派遣、教育、店舗運営などを提供
  • URL:https://www.ida-mode.com/

本記事は株式会社iDAの発表をもとに作成されています。

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