ONESTRUCTIONが建設特化AIのAPI提供 GENIAC応募企業向け
openBIMを中心とした建設分野のソリューションを開発するONESTRUCTION株式会社は、建設ドメイン特化型日本語AIモデル「Ishigaki-AEC」のAPI提供を開始しました。提供対象は、経済産業省およびNEDOが実施する懸賞金活用型プログラム「GENIAC-PRIZE」の応募企業です。APIの基盤には、さくらインターネット株式会社の協力のもと提供を受けたGPUクラウド「高火力 VRT」が利用されています。
取り組みの背景
建設業において人手不足が深刻化するなか、AIを活用した業務効率化が求められています。しかし建設分野の実務は標準仕様書や法令といった専門知識を前提とするため、汎用AIモデルの適用のみでは現場が求める精度に届かないケースがありました。
経済産業省とNEDOによる「GENIAC-PRIZE」のテーマ1「エッセンシャルワーカーの人手不足解消に資するAIを活用した業務プロセス改革」では、建設・インフラが課題分野に挙げられ、国産基盤モデルの活用が求められています。同社はBIMデータ品質管理ソフトウェア「OpenAEC」やAI基盤モデル「Ishigaki」、AIソフトウェア「Contex」などの開発実績をもとに、応募企業が建設分野のAIシステムを即座に開発・検証できる環境を整えるとしています。
建設特化型AIモデル「Ishigaki-AEC」の特徴
Ishigaki-AECは、建設業特化AI基盤モデル「Ishigaki」シリーズの一つで、日本の公共工事の標準仕様書や法令を追加学習させたモデルです。Hugging Faceでモデルの重みを公開する「公開版」と、今回の「API 版」の2つの形で展開されています。

公開版の「Ishigaki-AEC-9B」はライセンス「CC BY 4.0」として詳細情報とともにHugging Faceで公開されています。日本の公共建築・土木工事の標準仕様書から作成された社内ベンチマーク(4択・981問)において正答率56.07%を記録し、ベースモデルの43.32%を12.75ポイント上回る結果を示しています。
API提供の概要
- 提供モデル:Ishigaki-AEC(公開版の 9B とは異なるサイズのモデルを提供する場合があります)
- 対象:GENIAC-PRIZE 2026 の応募企業のうち、Ishigaki-AEC の利用を希望する企業
- 提供形式:OpenAI 互換 API(企業ごとに API キーを発行)
- 利用料:GENIAC-PRIZE 期間中の無償範囲
- 提供基盤:さくらインターネット「高火力 VRT」(NVIDIA H100さくらインターネットの協力による提供(期間限定))
関連企業情報
- ONESTRUCTION株式会社(代表取締役CEO:西岡大穂、所在地:鳥取県鳥取市、URL:https://onestruction.com/)
- さくらインターネット株式会社(代表取締役社長:田中邦裕、所在地:大阪府大阪市北区、URL:https://www.sakura.ad.jp/)
本記事はONESTRUCTION株式会社の発表をもとに作成されています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



