軽井沢安東美術館で藤田嗣治の作品を11月10日から75年ぶり一般公開へ
長野県にある軽井沢安東美術館は、サザビーズ香港のオークションで落札された藤田嗣治の作品《夢(ラ・フォンテーヌ頌)》を、2026年11月10日から一般公開します。同美術館の創設者で代表理事の安東泰志氏が落札したもので、美術館での一般公開は75年ぶりとなります。同館で開催中の生誕140周年記念企画「ニューヨークの藤田嗣治」展にて展示に加わります。

2026年9月28日、サザビーズ香港にて藤田嗣治の作品15点のみで構成されたオークション「The Foujita Lexicon: Works from the Lewis Collection」が開催されました。イギリスの実業家による「ルイス・コレクション」からの出品で、全15点すべてが落札される「ホワイトグローブセール」を達成しました。

その中で最も激しい入札合戦となったのが《夢(ラ・フォンテーヌ頌)》(1949年 油彩・キャンバス)です。7分間以上にわたる入札の末、最低予想落札価格の6倍を超える2,652万香港ドル(約5億3,232万円)で落札され、同セールにおける最高落札価格を記録しました。
落札したのは、藤田嗣治の作品だけを所蔵・展示する軽井沢安東美術館の創設者で代表理事を務める安東泰志氏です。
75年ぶりの美術館での一般公開
《夢(ラ・フォンテーヌ頌)》は、藤田が1949年から1950年にかけて10か月だけ滞在したニューヨークで制作され、11月に開催されたマシアス・コモール画廊での個展に出品された作品です。作品名が示す通り、《寓話》で知られるフランスの詩人ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ(1621年~1695年)に捧げられました。
1951年にマドリードで公開されたのを最後に個人コレクションとなっており、美術館での一般公開は75年ぶりとなります。ベッドで眠るキツネの家族が描かれている一方、壁に飾られた絵の中では嵐に立ち向かうキツネの姿が確認できる構成となっています。
企画展「ニューヨークの藤田嗣治」展に展示追加

軽井沢安東美術館では、藤田嗣治生誕140周年記念企画「ニューヨークの藤田嗣治」展を開催しています。本展は、藤田が1949年3月に日本を離れ、パリに渡るまでの約10か月間におよぶニューヨーク滞在に焦点を当てた展覧会です。ゲストキュレーターにはポーラ美術館主任学芸員の内呂博之氏を迎えています。11月10日(火)から、《夢(ラ・フォンテーヌ頌)》が新たに展示へ加わります。
展覧会および施設概要
- 展覧会名: 生誕140周年記念企画「ニューヨークの藤田嗣治」展
- 会期: 2026年7月11日(土) 〜 2027年1月11日(月・祝)
- 公式サイト: https://www.musee-ando.com/
- 運営法人: 一般社団法人 安東美術館
- 所在地: 〒389-0104長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東43番地10

本記事は一般社団法人 安東美術館の発表をもとに作成しました。
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