ERPCがShreds UDP Forwarding Premiumを提供開始
ELSOUL LABO B.V.とValidators DAOが運営するERPCは、世界7地域で「Shreds UDP Forwarding Premium」の提供を開始しました。各リージョンに構築されたデータメッシュを活用し、取得できたSolanaの生のShredのうち最も早いデータを受信先へUDP配信します。利用料金は時間課金で1時間€1.39などとなっています。
単一ノードのStandardとデータメッシュのPremium
9月に提供を開始した単一ノードから配信を行う「Standard」に対し、「Premium」は各リージョンのデータメッシュを通じて複数のノードからShredを取得します。同じShredについてメッシュが最も早く取得したデータを受信先へ配信することで、単一ノード配信と比較してより早く受信できる割合を高める設計です。
オンチェーン市場の監視アプリケーションでは、受信機に必要なデータが揃って対象の命令を識別できる時刻が重視されます。時間課金の利用により、実際の運用経路においてアプリケーションがイベントを検出する時刻の確認が可能です。
ERPCは2026年10月30日、フランクフルトにおいて両プランを120秒間並行受信する測定を行いました。1台のマシン上の2つのポートを1回のパケットキャプチャで記録し、同じ時計で時刻を比較した検証です。
内容が一致するUDPペイロードを照合した結果、Standardで観測されたペイロードのうち同じ測定時間内にPremiumでも観測できた割合は93.9%でした。両方に届いたデータの98%でPremiumが先着し、到着時刻差の中央値は1.78ミリ秒を記録しました。

同じ受信機における初着時刻の差(Standard − Premium)の詳細は以下の通りです。
- p10:0.94 ms
- p50(中央値):1.78 ms
- p90:2.68 ms
- p99:3.89 ms
今回の測定では多くの場合でPremiumが1~3ミリ秒早く届いたものの、アプリケーションの検出までに生じる差は、復元に必要な断片が揃う時刻やデコードおよびキューの処理時間にも左右されます。
Solanaのプロトコル稼働状況
Solanaでは10月21日に投票プロトコルVotorがメインネットで稼働しました。ブロックデータの伝搬には引き続きTurbineが使用されており、後継となるRotorは今後導入される予定です。アプリケーションはデータ到着時に命令を読み取り、確定が必要な段階でコンセンサスによる確定通知を確認する形となります。
提供地域と利用料金
サービスは1契約につき、選択した地域から1組のIPv4アドレスとUDPポートへ配信されます。提供地域および利用料金は以下の通りです。

対応リージョン:
- アムステルダム
- ダブリン
- フランクフルト
- ロンドン
- ニューヨーク
- 東京
- シンガポール
Premiumの利用料金(2026年11月2日時点):
- 時間課金:1時間 €1.39
- 月額:€798
- 年額:€6,703.20
利用にあたっては、ERPCダッシュボードのShreds画面から「Shreds UDP Forwarding」を選択し、「追加」から「プレミアム」と課金方式を指定します。受信先を登録後、表示されるすべての送信元IPから指定ポートへのUDP受信を許可することで設定が行えます。
本記事はERPC(ELSOUL LABO B.V.およびValidators DAO運営)の発表をもとに作成されています。
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