NTTテクノクロス、Crossway向けにAI音声通訳オプションを提供開始
東京都港区に本社を置くNTTテクノクロス株式会社(代表取締役社長:岡敦子)は、オンプレミス型IP-PBX「Crossway」の新機能として、リアルタイム「AI音声通訳」オプションを提供開始します。音声データを外部クラウドに送信せず、音声認識から翻訳処理まですべて施設内のオンプレミス環境で完結させる仕組みです。製造現場のOTゾーンをはじめとする厳格なセキュリティ要件が求められる環境において、機密情報を保護しながら管理者と外国人従業員の円滑な意思疎通を支援します。
機密保持と多言語対応が求められる製造現場の背景
日本では外国人労働者が年々増加しており、厚生労働省「『外国人雇用状況』の届出状況まとめ(令和7年10月末時点)」によると、最大の受け入れ先である製造業では外国人労働者が60万人を超え、特にベトナム出身者が全体の約4割を占めています。現場では安全指示や品質管理、設備トラブル時の状況確認など高精度のコミュニケーションが不可欠ですが、言語の壁による心理的ストレスや作業効率・安全性への影響が課題となっていました。
さらに、作業指示やトラブル報告には製造ノウハウなどの事業場内の機密情報や個人情報、顧客情報が含まれる場合があり、外部クラウドに音声を送信する一般的な翻訳ツールはセキュリティポリシー上利用しづらいという側面がありました。こうした課題に対応するため、施設内完結のセキュアな環境で、在留外国人の多い日本語・ベトナム語・英語に対応する本機能が開発されました。

AI音声通訳オプションの特長
新機能には、機密保護や現場の実務に配慮した以下の特長があります。
- クラウドへデータを送らないオンプレミス設計
すべての音声認識・翻訳処理を施設内で完結し、音声データや会話ログを外部クラウドに送信しません。社内情報システムや外部インターネットから分離管理されることが多い工場OTゾーン(製造設備・制御システムなどを管理・運用するための産業用ネットワーク領域)のセキュリティポリシーにも適合します。
- 受話器を取るだけで即座に通訳開始
日本語・ベトナム語・英語の音声をリアルタイムで双方向通訳します。受話器を取って通話を開始するだけで自動的に通訳が始まるため特別な操作は不要で、スピーカーフォンを使ったハンズフリーでの利用にも対応します。
- 独自の専門用語や設備名の辞書登録
製品型番や工程名、部署名、通称などの現場固有の用語集を辞書登録でき、専門用語の誤訳や指示の聞き間違いによる作業ミスを防ぎます。
- 既存設備の活用
すでに「Crossway」に接続されている構内電話機、スマートフォン、スピーカー端末などをそのまま利用でき、新たな専用端末の導入や管理にかかる負荷を抑えられます。
今後の展開と利用条件
NTTテクノクロスは今後、「Crossway」の対応言語を順次拡充するほか、同一のオンプレミス基盤上でマニュアル検索や設備連携などの機能を段階的に追加する計画です。また、製造業だけでなく、自治体、物流、介護分野など外国人との接点が多い現場への展開も進めるとしています。
なお、本オプションの利用には「Crossway」本体のご契約が必要です。詳細な料金プランや導入支援については問い合わせを受け付けています。
本記事はNTTテクノクロス株式会社の発表をもとに作成しました。
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