AutoSock社が日本発売20周年セミナー開催 活用事例や市場動向を共有
ノルウェー発のスノーソックス(布製タイヤチェーン)の開発・製造を担うAutoSock Operations ASは、2026年10月20日(火)にノルウェー大使館(東京都港区)にて「AutoSock日本発売20周年記念セミナーおよびレセプション」を開催した。
当日は業界関係者や販売代理店が招かれ、日本市場における20年の歩みとともに、冬道の安全確保、災害対応、BCP対策における活用事例が発表された。
日本市場参入から20年の歩み
AutoSockは、タイヤに靴下のようにかぶせて装着する布製のすべり止め用品(スノーソックス)である。特殊繊維が路面の水膜を吸収して高いグリップ力を発揮し、金属チェーンに比べて軽量で約1分で着脱できる機動性を備える。国土交通省のチェーン規制にも対応している。
2006年に国内自動車メーカーの純正用品として承認されて以降、日本国内で走行検証と実績を積み重ねてきた。2018年には国土交通省の「チェーン規制対応品」として明記され、布製タイヤチェーンとして定着した。現在では対応タイヤサイズが700以上に拡大している。
販売比率の拡大と業務用車両への展開

セミナーでは、国内販売代理店の中発販売株式会社が市場動向について報告した。同社によると、乗用車用タイヤチェーンの販売に占める布製の割合は、4年で約15%から約50%に拡大したという(中発販売株式会社調べ)。
また、三菱製鋼株式会社は、トラックからフォークリフトへと広がる業務用車両分野での展開と新製品について説明を行った。
災害支援車やパトロール現場での活用実績
活用事例の発表では、一般社団法人日本自動車連盟(JAF)が冬季期間中のAutoSockを使用したロードサービスの事例を報告した。さらに、2026年4月に新設された災害即応チーム「JAF-FAST」の災害支援車にもAutoSockが常備されていることが紹介された。
東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)からは、冬季のパトロールカーに常備したAutoSockを活用し、大型車の立ち往生を解消した事例が披露された。


菰田潔氏が振り返る技術の進化
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長の菰田潔氏による特別講演も行われた。菰田氏は、日本発売当初から横滑り防止装置(ESC)を作動させたまま走行できる点も価値として伝えてきた経緯に触れ、AutoSockと関わってきた20年を振り返った。
菰田氏は「タイヤチェーンも金属から布製チェーンに進化しましたが、AutoSockは安全性、快適性でその最先端にいます」とコメントした。
AutoSock Operations ASの概要
- 創業:2000年(ノルウェー)
- 事業内容:スノーソックス(布製タイヤチェーン)「AutoSock」の開発・製造
- 基準適合:TÜV認証をはじめとする安全性・品質基準
- 日本公式Webサイト:https://autosock.jp/
本記事はAutoSock Operations ASの発表をもとに作成。
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