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大塚製薬、栄養アプリVivoo用いた心臓リハビリ減塩介入の可能性を報告

大塚製薬は2026年6月14日、「第62回日本循環器病予防学会学術集会」において、心臓リハビリテーションにおける栄養指導と栄養モニタリングアプリの活用可能性に関するランチョンセミナーを共催しました。セミナーでは国立循環器病研究センターの村田誠医長が登壇し、心不全患者に対する減塩療法の課題や、患者自身の気づきと行動変容を支える重要性について講演を行いました。大塚製薬と同センターは2025年11月に共同研究契約を締結しており、栄養モニタリングアプリ「Vivoo(ビブー)」を用いた減塩介入の探索的臨床試験を進めています。

心不全患者における心臓リハビリと減塩療法の課題

講演では、高齢化に伴い増加が見込まれる心不全患者に対し、退院後の再入院や死亡を防ぐ手段として心臓リハビリテーションの重要性が挙げられました。心臓リハビリテーションは運動療法だけでなく、患者や家族への教育、栄養・食事指導、服薬指導、生活指導などを含むチーム医療による包括的なプログラムです。しかし、急性心不全で入院した患者のうち、退院後に外来心臓リハビリテーションに参加できている人は7%にとどまるなど、参加率や継続性に課題があると紹介されました。

また、心不全患者に対する減塩については、高血圧治療とは分けて慎重に考える必要があると説明されました。心不全診療ガイドラインでは、2017年版の「食塩摂取量1日6g未満」という推奨から、2025年版では「塩分の過剰摂取を控える」という表現に見直されています。厳格な減塩による入院や死亡の抑制効果について明確な研究結果が十分に得られていないことや、塩分制限による食欲低下から高齢の患者が低栄養に陥るリスクがあるためです。減塩においては、過剰摂取を避けつつ、患者が無理なく継続できるか(アドヒアランス)を含めて検討する必要性が示されました。

行動変容を促す「気づき」とVivooを用いた臨床試験

無理のない減塩を続けるためのアプローチとして、患者自身の食生活に対する「気づき」が重要視されています。過去の研究では、栄養指導を通じて減塩の必要性に新たに気づいた患者において指導の効果が見られた可能性が示されており、一律の指導にとどまらず、現状を把握することが行動変容の契機になるとされています。

こうした気づきを促すツールとして、大塚製薬と国立循環器病研究センターは共同研究において「Vivoo」を活用しています。現在、同センターの外来心臓リハビリテーション参加者を対象に、Vivooを週3回、8週間にわたり使用する単群介入研究(探索的臨床試験)を実施しています。参加者が自宅で尿測定を行い、直近の食事を覚えているうちに結果を確認できる利点を生かし、1日の推定食塩摂取量や減塩への意欲などの変化を検証しています。

尿を用いて栄養状態を測定する「Vivoo」の概要

Vivooは、アメリカで2020年に開発され、大塚製薬が2024年9月から日本国内で展開している尿を用いた栄養モニタリングサービスです。専用の試験紙に尿をかけてアプリで読み取ることで、食生活の傾向に関わる6項目(水分レベル、肉/野菜バランス、骨の健康にかかわるミネラル、食塩摂取量、ビタミンC、酸化ストレス)を手軽に測定し、管理栄養士監修のアドバイスを受けられます。

なお、Vivooは18歳以上の健康な方を対象としたサービスであり、疾病等の診断・治療・予防を目的とするものではありません。今回の共同研究は医療機関の管理のもと、心疾患患者に対する減塩介入の活用可能性を探索的に検討するものであり、同サービスが心疾患患者向けに開発されたことを示すものではないとしています。

関連組織の概要

  • 国立循環器病研究センター

病院、研究所、オープンイノベーションセンターを柱とし、循環器病の予防、診断・治療法の開発、高度専門医療の提供に取り組む国立高度専門医療研究センターです。

  • 大塚製薬株式会社

未充足の医療ニーズに対応する医療関連事業と、日々の健康維持・増進を支援するニュートラシューティカルズ関連事業を展開するトータルヘルスケアカンパニーです。

本記事は大塚製薬株式会社の発表をもとに作成しました。

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