福井県・越前鯖江地域の取り組みが「Green Destinations Top 100 Stories 2026」に選出
福井県越前鯖江地域の産業観光がGreen Destinations Top 100 Storiesに選出
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福井県鯖江市に拠点を置く一般社団法人SOEは、同県の越前鯖江地域(鯖江市・越前市・越前町)における取り組みが、持続可能な観光の国際認証団体グリーン・デスティネーションズが主催する「Green Destinations Top 100 Stories 2026」に選出されたことを発表した。


選出されたストーリーのタイトルは「Reconnecting People, Reinnovating a Craft Region」で、応募カテゴリーは「People & Community」。オープンファクトリーイベント「RENEW」を起点に、通年型の産業観光へと発展させてきた越前鯖江地域の歩みや、ものづくりを支える人々とコミュニティの変化が高く評価された。表彰式は2026年10月28日にスロベニア・クラーニュで実施された。
7つの地場産業が集積する地域での課題と「RENEW」の歩み
越前鯖江地域は、越前漆器・越前和紙・越前打刃物・越前箪笥・越前焼といった伝統工芸品や、眼鏡・繊維といった7つの地場産業が半径約10km圏内に集積する産地である。しかし、生活様式の変化などに伴う生産量や売上の減少、後継者不足、職人が仕事の価値を実感する機会の減少といった課題に直面していた。


こうした中、地域の産業を元気にすることを目指し、2015年に鯖江市河和田地区でオープンファクトリーイベント「RENEW」が始まった。工房や企業を一般公開して作り手と使い手が交流する場を設けたことで、2018年には開催エリアが鯖江市・越前市・越前町の3市町へと拡大した。
イベント開始以降、産地内にはファクトリーショップや宿などの関連施設が49新設された。参加事業者21社・来場者約1,200名でスタートした同イベントは、2025年には参加事業者122社・延べ5.5万人の来場者規模へと拡大し、サポーターチーム「あかまる隊」には約100名が参加している。


若者の移住・就業が進み広がる産地の担い手
地域の変化は担い手の増加にもつながっている。一般社団法人SOEが実施する滞在型就職体験プログラム「産地のくらしごと」や「RENEW」をきっかけに、職人やデザイナー、バックオフィス人材などとして移住・就業した若者は約70名に達した。2026年10月29日時点では、移住者の生活基盤となるシェアハウスも8棟開設されている。
越前和紙の伝統工芸士である株式会社滝製紙所の瀧 英晃氏は、「越前鯖江地域で、通年でお客様に来ていただける環境づくりが着実に前に進んでいます。何より大きな収穫は、ものづくりの仲間が圧倒的に増えたことです。」とコメントしている。

一般社団法人SOEは2023年から通年型の産業観光を推進しており、産地を熟知したガイドとともに工房を巡るツアーなどを実施している。宿泊拠点として、2025年秋に越前市今立に越前和紙を体感する工芸宿「SUKU」を開業し、翌年秋には「SUKU hanare」を開業した。

こうした取り組みは、観光庁の「高付加価値なインバウンド観光コンテンツ造成事業」に2年連続で採択されたほか、「持続可能な観光推進モデル事業」で全国2事業のうちの1つに選定された。さらに2026年4月には「日本版持続可能な観光ガイドライン(JSTS-D)」に基づくロゴマーク使用の承諾を受け、Forbes JAPAN「Destinations of the Year 2026」の「The 30 Collection」にも選出されている。
一般社団法人SOEの概要
- 法人名:一般社団法人SOE
- 所在地:福井県鯖江市片山町7-10-4
- 代表理事:内田 徹
- 事業内容:通年型の産業観光推進/スクールの運営、宿泊施設の運営、産業観光メディアの運営、イベント事業、ふるさと納税事業の運営事務
- 登録:福井県知事登録旅行業 第2-254号
本記事は一般社団法人SOEの発表をもとに作成。
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