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クアリア、高校生の探究記述1,000件を分析した研究記事を公開

探究学習フィードバックシステム「Qareer」を運営する株式会社クアリアは、高校生の探究記述1,000件を分析した研究記事「探究の質とは何か:課題の質」および「探究の質とは何か:プロセスの質」を公開した。システムに蓄積された提出データをもとに、探究における「課題の質」と「プロセスの質」について考察している。なお、第3回となる「探究の質とは何か:成果の質」は11月上旬公開予定としている。

調査の背景

2026年10月5日に中央教育審議会 初等中等教育分科会 教育課程部会が公表した「次期学習指導要領等に向けた審議まとめ」では、探究の質を捉える視点として「課題の質」「プロセスの質」「成果の質」の三つが示された。学校現場では、生徒が設定した課題に対して質を判断したり指導の関わり方を共有したりすることの難しさが課題となっていた。同社は、示された視点を実際の生徒の問いに当てはめる手掛かりを得るため、記述の分析を実施した。

課題の質に関する主な分析結果

提出文章から各項目の判定条件を確認できた割合(表出率、分母は1,000件)の分析では、複数の情報を踏まえて問いの焦点を定めた記述について、すべての条件を確認できたものは18.6%(一部以上を確認は78.7%)にとどまった。また、自分の経験を他の人にも当てはまる問いにした記述ですべての条件を確認できたものは13.3%(一部以上を確認は88.4%)であった。

問いの範囲に関しては、問いの対象範囲を定めた記述ですべてを確認できた割合は34.9%、大きなテーマを具体的な問いにした記述は25.6%、手が届く範囲に問いを絞っていた記述は2.3%となった。

動機や関心に関する項目では、自分の関心や希望進路から問いを生んだ記述は49.3%ですべての条件が確認された一方、身近な人の困りごとを問いにした記述は3.1%、見えにくい立場や見過ごされている課題を捉える力は0.9%であった。

「プロセスの質」を扱った記事では、進め方に関わる11項目を分析している。例えば「仮説を立てて、何を調べるかを決める力」では、条件の一部以上を確認できた記述が46.6%、すべての条件を確認できた記述は9.8%であった。

同調査について、鈴木寛先生は「今回の調査は、高校生が実際に書いた探究の記述をもとに、探究の質を高めるための手掛かりを示すものです。蓄積されたデータは、教育効果につながる探究のあり方を、今後さらに深く理解していくための重要な材料になると考えています」とコメントを寄せている。

調査の概要

  • 調査主体:株式会社クアリア(研究ノート執筆:平田正英 [株式会社クアリア 共同創業者])
  • 対象:Qareerを導入している学校の高校生による探究の提出
  • 件数:Qareerに蓄積された高校生の探究に関する提出文章約2万件を母集団とし、そこから無作為に抽出した1,000件(1件あたりの文字数はおおむね700〜800字、分析単位は提出文章で生徒の人数とは異なる)
  • 方法:質的コーディングにより記述を75項目に整理し、AIで「確認できない/一部を確認/すべて確認」の3段階で判定

【株式会社クアリア 概要】

  • 所在地:東京都渋谷区神宮前6丁目23番4号桑野ビル2階
  • 設立:2022年9月
  • 代表取締役:芦野恒輔
  • 事業内容:学校における探究学習の支援等
  • URL:https://qareer.jp/

本記事は株式会社クアリアの発表をもとに作成されています。

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