和心村、AI時代の市場戦略書籍IDAEOを4言語で無料公開へ
千葉県富津市で保護猫20匹と暮らす宿泊施設「和心猫治村」を運営する株式会社和心村は、主人の林毅祥(TK Lin)が執筆した書籍『IDAEO:AI時代の市場戦略』を4言語で全文無料公開する。本書は、宿の公式サイトでの実測データやサイト全体のリクエスト記録をもとに、検索やAIに情報を見つけてもらう手法をまとめたものとなっている。日本語・英語・繁体字中国語・簡体字中国語に対応し、登録不要で閲覧できる。

実測データから導かれた6つの最適化領域
本書は、SEO・AEO・GEO・AIO・LLMOの手法を宿の公式サイトで検証し、MEOを加えた6つの最適化領域として体系化したものである。顧客が検索結果を比較する代わりにAIへ質問する時代を見据え、情報がどのように検索やAIに読み取られるかを一つずつ試した記録が基になっている。
毎月改訂する形式をとっており、2026年10月25日には和心猫治村の記録を含む最新データを反映した第11版が公開された。なお、2026年7月に発表された「湯治があるなら、猫治があってもいい。」というプレスリリースは、応募4,236件の中からPR TIMES「プレスリリースアワード2026」Best101に選ばれたことが10月1日に発表されている(「猫治」の「治」は、医学的な治療や効果を意味するものではない)。


和心猫治村の公式サイトにおける実測では、2026年3月3日〜10月8日のGoogle検索からのクリックが109,140回、2026年8月20日〜10月8日のAIと検索エンジンによる読み取りが95,333回記録された。読み取りのうち11,333回は、人がAIに質問した際にAIがその場で読み取りに来たもので、およそ8回に1回に当たるという。
また、著者のサイト全体では、Cloudflareの記録において3月3日の初日に53回だったリクエストが、10月8日までの220日間で累計1億回を超えた(AI・検索エンジン・各種クローラーを含む)。このうち282万回は自社のAI検索機能による読み取りであり、次の改訂時に差し引くとしている。この数値は和心猫治村の数字とは集計対象も期間も異なる。
和心猫治村にはAIの推薦による予約も届いているが、予約データは今後公開予定としている。本書の第7章には、同宿に加えて第一期の共同実測店舗と、2026年7〜8月に参加した第二期の実測業種のデータが収録されているが、現時点で対照群はなく、変化が本書の手法によるものとは断定していない。
本書の構成と利用方法
本書は小さな店や宿、中小企業の経営者・担当者、地域振興に携わる人や研究者向けに構成されており、顧客がAIにたずねてから来店するまでを10のステップに分類している。全9章、図版36点で構成され、巻末には「店舗が今週できる十のこと」や、57の主張それぞれの根拠と出典を記した〈主張の根拠一覧〉を掲載している。単一の裏技でAIに推薦されることを狙う内容ではなく、取り組みの成果を保証するものではないとしている。
執筆した林毅祥は、2008年にADPartnerアジア太平洋デジタル広告グループ、2016年にパリでAIチャットボット企業Botpartnerを創業し、2020年に和心猫治村を開き、2026年にIDAEOを立ち上げた経歴を持つ。林は、台湾と日本の中小企業が診断サイトを利用したことが本書をまとめる後押しになったと述べている。
書籍はウェブ版、PDF、スマートフォン用PDF、EPUBで提供され、ライセンスはCC BY 4.0が適用されている。出典を明記すれば社内研修や改変、商用利用も可能である。


- 無料で読む・ダウンロード:https://km.idaeo.ai/idaeo/textbook?lang=ja
- 書籍情報(版・DOI・検証方法):https://km.idaeo.ai/idaeo/book?lang=ja
- DOI:10.5281/zenodo.23691711(国立国会図書館オンライン資料収集制度に納入)
株式会社和心村の概要
- 法人名:株式会社和心村(法人番号 7040001114326)
- 所在地:千葉県富津市高溝14
- 事業内容:宿泊施設「和心猫治村」の運営
- 公式サイト:https://www.washinmura.jp/
- 宿泊予約・お問い合わせ・取材のご連絡:050-1726-8056
- 宿泊予約URL:https://d-reserve.jp/GSEA001F01300/GSEA001A01?hotelCode=0000000873
本記事は株式会社和心村の発表をもとに作成されています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



