下北沢で「ホンネPOST」実証実験、街の声を収集
京王電鉄株式会社と株式会社はこぶんは、下北沢の街で、スマートフォンを用いて手軽に匿名で手紙のやり取りができるデジタルレターのコミュニケーションツール「ホンネPOST」を用いて、街に関わる様々な人の生の声を収集する実証実験を2024年5月21日から7月31日まで実施する。
本取り組みは、京王電鉄とヒトカラメディアが運営する、エリアを起点とした事業共創プログラム、KEIO AREA OPEN INNOVATION PROGRAM「ROOOT(ルート)」の実証実験として実施される。
「ホンネPOST」は、定量的な測定が難しく埋もれている顧客の”生の声”を収集し顧客心理を”見える化”する、デジタルレターVOC※コミュニケーションツールだ。下北沢商店連合会に加盟する一部店舗やミカン下北、駅構内、その他の街の各所などで、下北沢で暮らす、働く、遊ぶなど様々な角度から関わる方々の生の声を収集・分析する。
収集した声は、京王電鉄が運営する複合施設「ミカン下北」の運営、ワークプレイス「SYCL by KEIO」を拠点に実施しているプログラムで、妄想を基に実験的な取り組みを行うきっかけの場「下北妄想会議」やアイデアを具現化していく「studioYET」の推進に活用される。また、下北沢商店連合会と連携し、今後の下北沢のまちづくりに関する様々な活動にも活用していく。
これらにより、アンケート調査では出てこない「ちょっとした声」から、これまで気付けなかった街の魅力や課題を認知するほか、街で既に活動している、また今後活動していきたい企業や個人の発掘などを行う。
本実証実験を通して、「ホンネPOST」を活用したVOCの収集と顧客のインサイトの可視化を進め、街の様々なステークホルダーの「生の声」を活かした施策を検討、実施することにより、下北沢ならびに京王沿線の魅力・価値向上を目指す。
※VOCは「Voice Of Customer」の略で、アンケートやコールセンターへの問い合わせなど直接企業に届いた意見をはじめとした「お客様の声」を意味する。