AutoStore、AI活用や新ポートなど2026年秋の新製品・新機能を発表
キューブ型自動倉庫システムを展開するAutoStore System株式会社(以下、AutoStore)は、2026年秋の新製品および新機能を発表した。異なる高さのビンに対応するワークステーション「FlexBinsPort™」や中小企業向けロボットピッキング「Pio Pal」に加え、生成AIを用いた投資検討支援ツールなどを順次展開する。同社はハードウェア、ソフトウェア、AIを一体で進化させ、フルフィルメントの自動化から自律化への移行を推進するとしている。

多様な荷姿に対応する新ポートとケース処理の機能拡張
SKUの多様化による商品サイズ増加への対応として、すべての標準ビン高さに対応する「FlexBinsPort™」が展開される。異なる高さのビンを1台のワークステーションで処理でき、保管とピッキングを一つの流れにまとめることで、限られたスペースの有効活用を支援する。AutoStoreの試算では、保管効率を10~15%向上させ、労働効率の改善も見込まれるとしている。


また、ケース単位の入庫・保管・取り出しとピースピッキングを一つのシステムでつなぐ「AutoCase™」の機能拡張も実施される。2027年第1四半期から業界標準サイズである600×400mmまでのケースに対応する予定で、複数のステーションで同一タスクグループを並行処理し、パレタイジングや梱包などの後工程へケースを連続供給できるようになる。
中小企業向けロボットピッキング「Pio Pal」をRaaSモデルで展開
中小企業が初期負担を抑えて導入できるよう、ロボットピッキング「Pio Pal」がRobotics as a Service(RaaS)モデルで提供される。事前にピッキングされた注文において、ワークステーションにおける梱包スループットは1時間あたり最大540オーダーラインに達するという。新たな事前ピッキング機能によって人員を増やすことなくパフォーマンスを最大3倍に高めるとし、消費者向けEC注文の40~60%を占める単品注文フローに対応する。


さらに、商品の自動投入やワークステーション上でのバーコードスキャン、ロボットによる循環棚卸を活用した自動在庫確認により、ロボットピースピッキングの導入範囲を拡大する。「VersaAI™」は対応構成を増やし、新規システムだけでなく既存システムにも導入できるようになるとしている。
投資評価・システム設計・予防保全におけるAIの活用
システム導入前の意思決定支援として、生成AIを搭載したROIモデリングツール「CubeExplore™」を展開する。運用ベンチマークや類似プロジェクトのデータを活用し、ROIシナリオとビジネスケースの作成を支援する。また、「CubeStudio™」に組み込まれたAI設計アシスタントにより、インテリジェンスに基づくソリューション設計とシナリオ比較を行い、想定ROIやシステム規模、パフォーマンスを見通しやすくする。


保守運用面では、管理画面にメンテナンス通知や対応ガイダンス、作業指示の作成を集約する「CubeFleet™」を提供する。分析プラットフォーム「CubeAnalytics™」のリアルタイム稼働データとメンテナンスしきい値をもとに通知を行い、AutoStoreの試算では計画外ダウンタイムを35~45%削減できると見込んでいる。CubeAnalyticsには複数拠点を横断して確認できるビューと、AIによる設備状況の要約機能も追加される。
本記事はAutoStore System株式会社の発表をもとに作成。
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