伝統文様が背景に、キャラやひみつ道具のドラえもん浮世絵札

株式会社版三は、世界に誇る浮世絵の基礎となる彫りと擦りの伝統工芸技術を継承するために、伝統を守りつつ新しい挑戦を続け、様々な作品をプロデュース・企画・制作している。映画やアニメ、ゲームなどの人気コンテンツとのコラボも数多く手掛けており、好評を得ている。

「ドラえもん ミニ浮世絵札シリーズ」は、ドラえもんに登場するキャラクターやひみつ道具などのイメージに合う伝統文様が背景にデザインされた小型浮世絵だ。小型浮世絵は、大型サイズの浮世絵木版画とは異なり、庶民が個人で楽しむために小さな札サイズにして社交場で名刺代わりに使われたり、商店等の広告で使われたりした歴史あるもの。木版画の彫りや摺りの技法が成熟するに伴い、構図・色彩など絵画的要素が多分に取り入れられ、文字と絵画が融合した江戸の庶民版画としての独自性を形成していった。

版三オンラインショップでは、ドラえもんのミニ浮世絵札シリーズ「どこでもドア」「どら焼き」「のび太」「ドラミちゃん」「七宝模様」の5種と「のび太」「ドラミちゃん」「七宝模様」の3点セット(すべて額入り)を一挙蔵出しする。江戸時代から浮世絵木版画の技術を継承する職人(経済産業省・伝統工芸士)・彫師・摺師が手掛け、和紙に国宝の岩野市兵衛氏の越前生漉奉書を使用した作品だ。小型ながらも本物の木版画の風合いを、美しい伝統文様の柄とともに楽しむことができる。

絵師を務めるのは、第二回「アニものづくりAWARD」金賞受賞作家の渡辺直仁氏。深い洞察と奥深い知見に裏打ちされた現代の浮世絵絵師として、本シリーズ含め全般のプロデュースを担当している。