スカイマティクスの路面下陥没リスク特定技術、国交省の新技術公募に選定
株式会社スカイマティクスが開発する「SAR衛星干渉解析(時系列InSAR)を活用した路面下深部空洞・陥没発生リスク特定技術」が、国土交通省の新技術導入促進に向けた「路面下のより深い位置の空洞や陥没発生リスク箇所を探査・検知できる技術」の公募において選定された。有識者による審査を経て選ばれた11技術のうちの1つとなる。同社は今後、性能確認試験などを通じて同技術の有効性を検証していくとしている。
衛星データ解析で広域の微小な地表変化を把握
道路の下にある下水道をはじめとした地下埋設物の老朽化などに伴う道路陥没への対応は、安全な社会インフラを維持するうえで重要な課題となっている。こうした課題に対し、広範囲の地表面の変化を継続的に把握し、詳細な調査や点検が必要な場所を見極めるアプローチが求められている。
今回選定された技術は、SAR(合成開口レーダ)衛星から取得したデータを時系列で解析するInSAR(干渉SAR)技術を活用するものだ。衛星運用期間中に蓄積されたデータを解析することで、広範囲の地表面における地盤の隆起や沈下のトレンドを数ミリメートル単位で捉え、陥没発生リスク箇所の把握に活用する。同社では、衛星データ解析技術と空間データの統合・可視化技術を組み合わせ、詳細な調査や点検といった次のアクションにつなげる技術開発を進めている。なお、衛星によるモニタリングは従来の現地点検や調査を置き換えるものではなく、確認すべき場所を絞り込んで既存の点検・調査を補完するものと位置づけている。
GEOINT活用による予防型インフラ維持管理の推進
国内では社会インフラの老朽化が進む一方、維持管理を担う人材の不足も課題となっており、限られた人員や時間、予算の中で必要な場所にリソースを集中させる仕組みが求められている。同社は、空間データ統合プラットフォーム「くみき」を中核に、衛星やドローン、スマートフォン、地上センサーなどの空間データを統合・解析して意思決定につなげるGEOINT(Geospatial Intelligence)の社会実装に取り組んでいる。
今後は性能確認試験等を通じて選定技術の有効性を検証するとともに、異常が発生してからの対応にとどまらず、変化の兆候を捉えて迅速な行動につなげる予防型のインフラ維持管理の実現を目指すとしている。
国土交通省による新技術公募の概要と今後の予定
本公募は、国土交通省より「路面下のより深い位置の空洞や陥没発生リスク箇所を探査・検知できる技術」の新技術導入促進機関に指定された、一般財団法人先端建設技術センターが実施している取り組みである。
公募では同社の技術を含む11技術が選定された。今後は選定された技術の性能確認試験が実施され、その結果について技術検討委員会での審議を経た後、技術の概要や性能などがカタログ等として公表される予定となっている。
一般財団法人先端建設技術センターの公表内容:https://actec.or.jp/douro_kt_romenka_2/
株式会社スカイマティクス概要
- 所在地:東京都中央区日本橋本石町4-2-16 Daiwa日本橋本石町ビル6F
- 代表者:代表取締役社長 渡邉 善太郎
- 資本金:100,000,000円
- 事業内容:産業用リモートセンシングサービスの企画・開発・販売
- 「くみき」公式サイト:https://kumiki.com/
- 「スカイマティクス」公式サイト:https://skymatix.co.jp/
本記事は株式会社スカイマティクスの発表をもとに作成。
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