彌榮自動車が電脳交通のタクシー配車システムDSエンタープライズを導入
株式会社電脳交通は、ヤサカグループ本社である彌榮自動車株式会社に、大規模タクシー事業者を対象とした個社専用のタクシー配車システム構築サービス「DSエンタープライズ」を導入した。
本導入により、多様なチャネルからの配車依頼を一元的に受け付けられる環境を構築する。あわせて、タクシーとハイヤーの顧客情報・利用履歴の統合や、ハイヤー案件をシステム上で共有できる仕組みの整備を進め、配車業務の効率化と顧客サービスの向上を目指すとしている。
導入の背景と課題
近年、スマートフォンの普及やライフスタイルの変化に伴いタクシーの注文方法に対するニーズが多様化する一方、固定電話からの注文も多く、幅広い顧客層に応じた複数の注文手段の整備が求められている。また、人手不足が深刻化するなか、限られた人員で安定した配車体制を維持するための業務効率化も重要な課題となっていた。
京都市下京区に本社を置く彌榮自動車では、京都市域交通圏で運行する「ヤサカタクシー(彌榮自動車ならびに関係会社、計6社)」の配車業務を一括管理するため、「ヤサカグループ無線事業協同組合」を組織して配車業務を実施してきた。しかし、業務の中心が電話受付であるためオペレーターの業務負担が課題となっており、配車チャネルの拡充とともに注文を分散できる環境の整備が必要とされていた。
さらに、観光タクシーやハイヤーの手配業務では受注案件を各営業所へFAXで共有するなどアナログな運用が残っており、営業所間での円滑な情報共有が求められていた。また、配車システムとハイヤーシステムにそれぞれ異なるオンプレミス型のシステムを使用していたことから、顧客情報や利用履歴が分散し、相互に連携されていない状況も課題となっていた。
彌榮自動車は選定にあたり、導入時に利用できる機能の多さだけでなく、今後提供していきたいサービスを実現するための配車オペレーションを構築できるかを基準とした。
「DSエンタープライズ」は、事業者ごとの要望に合わせて仕様変更や機能追加を行える配車システムであり、同社専用の環境として構築されるため、他社の運用に影響を与えることなく自社の業務やサービス方針に合わせて柔軟に調整できる。導入時の完成度に加え、今後の事業展開や現場の変化に応じて継続的にシステムを改善・発展させられる点が選定の決め手となったとしている。
本システムの導入を通じて、以下の取り組みが進められる。
- 多様な配車チャネルへの対応:従来の電話受付に加え、配車アプリ、QRコード、IVRなどから寄せられる注文を受け付けられる環境を整備し、利用者の利便性向上と電話受付業務の負担軽減を目指す。
- ハイヤー案件の共有業務をデジタル化:これまでFAXで行っていた各営業所への案件共有をシステム上で行えるようにし、案件情報の一元管理によって作業負担や情報伝達の手間を軽減する。
- タクシーとハイヤーの顧客情報を統合:別々のシステムで管理していた顧客情報や利用履歴を統合し、サービスを横断して利用状況を把握することで、個々のニーズに応じたサービス提供につなげる。
徳島県徳島市に本社を置く電脳交通は、彌榮自動車の事業方針や現場の運用に寄り添いながら機能改善と運用支援に取り組み、多様な配車チャネルとタクシー・ハイヤー双方の業務をつなぐ基盤づくりを通じて業務効率化と顧客サービスの向上を支援していくとしている。
企業の概要
彌榮自動車株式会社
- 創業・設立:明治末年創業、1945年設立
- 代表者:代表取締役社長 粂田 晃稔
- 本社:京都市下京区
- 事業概要:「ヤサカタクシー」「ヤサカハイヤー」などのタクシー・ハイヤー事業、観光バス事業、路線バス事業、旅行事業、不動産事業、トヨタ系ディーラー事業の7業種15社を関西圏・首都圏で展開
- URL:https://www.yasakataxi.jp
株式会社電脳交通
- 設立:2015年12月
- 代表者:代表取締役社長 近藤 洋祐
- 所在地:徳島県徳島市寺島本町西1丁目5番 アミコ東館6階
- 資本金:1億円
- 従業員:220名(2026年3月末時点)
本記事は株式会社電脳交通の発表をもとに作成。
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