一般社員の9割超が仕事で生成AI利用、社内ルール把握は3割弱 労務SEARCH調査
エフアンドエムネット株式会社が運営する管理部門向けビジネスメディア「労務SEARCH」は、企業で働く一般社員300名を対象に実施した、会社でのAI使用に関するアンケート調査の結果を発表した。調査によると、仕事で生成AIを利用したことがある人は92.4%に達した一方、勤務先の利用ルールを内容まで把握している人は29.3%にとどまった。さらに、ルールを確認せずに生成AIを仕事で利用した経験がある人が41.0%に上るなど、社内ルールの周知や管理に関する実態が浮き彫りとなっている。
日常業務への浸透が進む生成AI、主な用途は「文章作成・校正」
仕事で生成AIを利用したことがあるか尋ねたところ、「よく利用している」が32.7%、「ときどき利用している」が47.0%、「利用したことはある」が12.7%となり、これらを合計した利用経験者は92.4%となった。一方で「利用したことがない」と回答した人は7.7%にとどまり、生成AIが日常業務の中で広く使われ始めている状況が示されている。
利用用途(複数回答)については、「文章作成・校正」が64.3%で最も多く、次いで「情報収集・検索」が58.7%、「アイデア出し」が42.3%、「要約」が31.3%と続いた。日常的な事務作業を中心に幅広く活用されている様子がうかがえる。
作業短縮のメリットを実感する一方、最多の困りごとは「誤った回答」

生成AIの利用で感じたメリットについては、「作業時間が短くなった」が42.3%で最多となった。次いで「文章や資料を作りやすくなった」が22.3%、「情報を整理しやすくなった」が16.0%、「アイデアが広がった」が9.7%となっている。
一方で、利用時に困ったこととしては「誤った回答が出た」が42.7%で最も多かった。以降は「情報を入力してよいか迷った」が18.3%、「修正に時間がかかった」が10.7%と続いた。効率化のメリットがある反面、出力内容の確認や一次情報での確認といったルール作りが求められる状況がうかがえる。


勤務先の生成AI利用ルールの把握状況については、「ルールがあることだけ知っている」が33.0%、「内容まで把握している」が29.3%となり、勤務先にルールがあると認識している人は合計で62.3%だった。


また、勤務先のルールを確認せずに生成AIを仕事で利用した経験があるか聞いたところ、「1〜2回ある」が22.3%、「何度もある」が18.7%で、合計41.0%が未確認のまま利用した経験があると回答した。
企業に求められるルールの明確化とシャドーAI対策


従業員が安全に生成AIを利用するために勤務先へ求める対応としては、「利用ルールをわかりやすくする」が38.0%で1位となった。次いで「AI研修を実施する」が23.3%、「入力してはいけない情報を示す」が17.7%、「利用できるAIを明確にする」が13.7%と続いている。
企業が把握しないまま従業員が業務でAIを利用する「シャドーAI」を防ぐため、労務SEARCHでは以下の確認ポイントを挙げている。
- 利用できる生成AIツールを明確にする
- 入力してはいけない情報を具体例とともに示す
- AIの出力内容は担当者が確認するルールにする
- 部署ごとの利用シーンに合わせて研修をおこなう
- 判断に迷ったときの相談先を明確にする
調査概要
- 調査対象:企業で働く一般社員300名
- 調査方法:インターネット調査
- 調査日:2026年8月18日~2026年9月1日
- 掲載記事:生成AIを仕事で使う人は9割超! 300人調査で見えた社内ルールと「シャドーAI」対策

出典:労務SEARCH(https://romsearch.officestation.jp/report/58667) 本記事はエフアンドエムネット株式会社の発表をもとに作成しています。
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