関西学院大学、ベトナム日越大学の学生招へいし半導体研究体験プログラム実施へ
兵庫県西宮市に本部を置き森康俊が学長を務める関西学院大学の藤原明比古・工学部教授は、持続可能な半導体社会を実現する研究体験をテーマとするプログラムを、2026年11月1日(日)から11月7日(土)にかけて神戸三田キャンパスなどで実施する。協定を結ぶベトナム国家大学ハノイ校日越大学(VNU-VJU)から学生7名と教員1名を招へいし、溶液プロセスによる薄膜トランジスタの作製や評価などを体験する予定だ。この取り組みは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が実施する国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)の共同研究活動コース(Aコース)に採択され、支援を受けて行われる。
薄膜トランジスタ作製や大型放射光施設SPring-8の見学を実施
持続可能な半導体社会の実現に向けて簡易な製造方法で汎用半導体デバイスを製造する研究開発を行う藤原教授のもと、プログラム参加者は藤原研究室の博士課程後期課程学生とともに研究体験に取り組む。
11月2日(月)には神戸三田キャンパスで溶液プロセスによるアモルファス酸化物薄膜トランジスタの作製方法を学び、実際に作製する。11月4日(水)には同キャンパスで評価方法の学習と測定・解析を行う。さらに、11月5日(木)には半導体を含む物質・材料の評価において強力な分析ツールを提供する大型放射光施設SPring-8を見学し、先端放射光分析技術を学ぶ。最終日の前日となる11月6日(金)には、成果発表会としてVNU-VJUの学生らがプログラムでの学びを発表する予定となっている。
地域の伝統文化や先端製造技術に触れる機会も設定
文化の日にあたる11月3日(火・祝)には、地域の文化や産業に触れるフィールドワークが組み込まれている。
午前中は三田陶芸の森。において、江戸時代に生産が始まり世界三大青磁の一つと称される「三田青磁」の型押し体験を実施する。同日午後にはキリンビール 神戸工場を訪れ、日本の高品質で大量生産可能なビール製造工程を見学する。なお、20歳未満の見学者はソフトドリンクをテイスティングすることになっている。
日越の連携による半導体人材育成の深化と今後の展望
関西学院大学は2014年のJST「さくらサイエンスプログラム」1回目から科学技術体験コース(A コース)に毎年(コロナ禍を除く)採択され、海外大学からの学生招へいを通じた交流を行ってきた。協定関係にあるベトナム国家大学(VNU)からは2015年に初参加があり、2018年からは藤原教授がVNU-VJUの大学院修士課程ナノテクノロジープログラムで授業提供やインターンシップ受け入れを継続してきた。これまで同プログラムなどを通じて関西学院大学を訪問したベトナム人学生のうち3名は、関西学院大学理工学研究科先進エネルギーナノ工学専攻の博士課程前期課程や博士課程後期課程へ進学している。
VNU-VJUでは2025年10月に大学院修士課程ナノテクノロジープログラムに加え、学部の半導体チップ技術プログラムを開設した。今回のプログラムでは同半導体チップ技術プログラムの学部学生6名と博士課程後期課程学生1名、教員1名を招へいし、人材育成の起点とする。世界的に半導体人材不足が喫緊の課題となる中、関西学院大学とVNU-VJUは教育研究基盤をさらに強化し、教育資源の共有や共同教育、教員交流を通じた共同研究を推進して、半導体人材育成と持続可能な半導体社会の実現に貢献していくとしている。
- テーマ:持続可能な半導体社会を実現する研究体験
- 期間:2026年11月1日(日)~11月7日(土) ※7日間
- 場所:関西学院大学 神戸三田キャンパス(兵庫県三田市学園上ケ原1番)、大型放射光施設SPring-8(兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1)、三田陶芸の森。(兵庫県三田市四ツ辻720-2)、キリンビール 神戸工場(兵庫県神戸市北区赤松台2-1-1)
- 参加者:ベトナム国家大学ハノイ校日越大学(VNU-VJU)の学生7名、教員1名/関西学院大学工学部 藤原明比古教授および研究室所属の博士課程後期課程学生2名
本記事は関西学院大学の発表をもとに作成されています。
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