東急財団 コクーン アクターズ スタジオが2027年度生を追加募集へ
公益財団法人 東急財団(金指 潔 理事長)は、舞台芸術分野における次世代の俳優・表現者を対象とした教育事業「東急財団 コクーン アクターズ スタジオ」の追加募集を実施する。8月に受講生を募集したものの合格者が定員に満たなかったための措置で、応募期間は2026年11月18日(水)~12月23日(水)23:59までとなっている。本事業は同財団が主催し、株式会社東急文化村の協力を得て運営される。
多角的なカリキュラムと実践の場
本スタジオは、優れた人材の発掘と育成を通じて我が国および世界の文化の向上と発展に寄与することを目的としている。Bunkamura顧問演出家である松尾スズキをはじめとする演劇界の各ジャンルのエキスパートを講師に迎え、発声や身体表現、台本の読み解き方を学ぶ基礎授業と創作・発表の実践を組み合わせたカリキュラムが組まれる。
2028年3月には1年間の成長の成果を発揮する場として有観客の発表公演を予定している。発表公演の演出は、劇団「範宙遊泳」主宰で『バナナの花は食べられる』により第66回岸田國士戯曲賞を受賞した山本卓卓が担当する。演目は松尾スズキが第51回菊田一演劇夫賞を受賞した『アンサンブルデイズ―彼らにも名前はある―』となっている。さらに、受講生にはBunkamuraシアターコクーンが製作する実際の公演の創作現場を見学、出演する機会が設けられるほか、豪華なゲスト講師を迎えた特別ワークショップも開催される予定だ。
学長を務める松尾スズキは「正解はあいかわらず、ありませんが、ともに探っていきましょう」とコメントを寄せている。
2027年度の募集概要
追加募集における募集人数は若干名で、演技経験やプロダクション・劇団の所属有無は不問とされている。なお、2027年度のレッスンならびに発表公演は、Bunkamuraおよびシアターコクーンではなく、近郊施設、他劇場で実施される。
募集の主な内容は以下の通り。
- 応募資格:18歳~26歳くらい(本スタジオの活動を最優先にできる方/演技経験、プロダクション・劇団の所属有無、不問)
- 応募期間:2026年11月18日(水)~12月23日(水)23:59
- 募集人数:若干名
- レッスン期間:2027年4月~12月 通常レッスン、2028年1月~3月 発表公演稽古、および本番
- レッスン時間:週3回程度(土日祝含む)/1日3時間程度
- レッスン場所:渋谷区および都内近郊
- 年間受講費用:30万円(税込)
- 奨学金:5万円(卒業された方にお渡しします)
講師陣には学長・演技の松尾スズキのほか、オクイシュージ、ノゾエ征爾、杉原邦生、堀越涼(演技)、藤間貴雅(日本舞踊・所作)、振付稼業air:man(ダンス)、蔵田みどり(発声・歌唱)が名を連ねる。募集の詳細は公式ホームページ(https://foundation.tokyu.co.jp/)で公開されている。
主催変更と東急財団の文化事業
「コクーン アクターズ スタジオ」は、過去3回は株式会社東急文化村の主催により開講されていたが、2027年度生の募集より公益財団法人東急財団主催に変更された。
東急財団の芸術・文化事業は、東京急行電鉄(現東急)元会長の五島昇の理念を礎として展開され、1990年設立の五島記念文化財団とその文化事業に受け継がれてきた。「五島記念文化賞新人賞」の終了を契機に、東急財団は2026年度より新たな芸術・文化事業を開始し、顕彰事業および教育事業を柱として次世代を担う人材の育成に取り組むとしている。
協力として運営に携わる株式会社東急文化村は、東急グループの文化事業の中核として東京・渋谷にあるBunkamura、東急シアターオーブ、セルリアンタワー能楽堂の3つの文化施設を運営している。過去のスタジオ活動については東急文化村のホームページ(https://www.bunkamura.co.jp/sp/cas/)に掲載されている。
本記事は公益財団法人 東急財団の発表をもとに作成。
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