日機装子会社、水素ステーション向け次世代往復動ポンプP2KHFを発表
日機装株式会社の連結子会社グループであるClean Energy & Industrial Gasesグループ(CE&IGグループ)は、水素ステーション向けの次世代型往復動ポンプ「P2KHF」を発表した。液化水素の気化により発生するボイルオフガスを低減するソリューションとして開発された。カリフォルニア州の水素ステーションで実施された試験において、損失1%未満での液化水素の移送を実証している。


液化水素の移送損失を1%未満に抑制
輸送業界では排出規制の強化やインセンティブ制度の導入を背景に、大型車両や重量車両を中心として水素燃料の需要が拡大している。一方で、液化水素は極低温での管理が必要となるため、保管や供給の過程で外部からの熱により一部が気化するボイルオフガスが課題となっている。
液化水素の損失が発生する主な箇所の一つがポンプの吐出配管である。P2KHFは、カリフォルニア州の水素ステーションで実施した試験において、損失1%未満で液化水素を移送できることを実証した。ポンプに起因する液化水素の損失を大幅に低減することで、ポンプ1台当たり年間最大15万ドル相当の水素を節約できると見込まれている。なお、この試算は試験を実施した水素ステーションの運用実績に基づく日機装側の試算であり、実際の効果は稼働量や水素価格などの条件により異なる。
稼働実績を持つP2Kを基盤に冷却時間も短縮
P2KHFの開発基盤となったポンプ「P2K」は、25年以上にわたる提供実績を有し、これまでに1,775台以上が世界各地で稼働している。
P2KHFは、液化水素の加圧・移送プロセスにおけるボイルオフガスを大幅に抑えられることを試験において実証した。さらに、水素ステーションへのポンプの納期短縮に加え、運転開始時の冷却時間の短縮も実現しており、水素供給プロセス全体の効率向上と運用最適化につなげるとしている。
既存ステーションへの後付けや次世代規格に対応
CE&IGグループ クライオジェニックポンプ&エキスパンダー事業部 プレジデントのEmile Badoは、P2KHFについて既存の日機装製水素ステーションへの後付けが可能であると説明している。
さらに、約70MPa(約700気圧)で燃料電池車へ水素を充填するH70方式や、沸点(約-253℃)未満まで追加冷却して密度を高めたサブクール液化水素を利用する次世代インフラの基盤としても機能し、顧客の課題に対するソリューションを提供するとしている。
会社概要
日機装株式会社は1953年12月26日に創業し、産業用特殊ポンプ・システム、医療機器、航空機部品等の製造・販売を展開している。
- 会社名:日機装株式会社
- 本社所在地:東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号恵比寿ガーデンプレイスタワー22階
- 創業:1953年12月26日
- 代表者:代表取締役 社長執行役員 加藤 孝一
- 事業内容:産業用特殊ポンプ・システム、医療機器、航空機部品等の製造・販売
- URL:https://www.nikkiso.co.jp/
- CE&IGグループ URL:https://www.nikkisoceig.com/
本記事は日機装株式会社の発表をもとに作成。
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