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国立環境研究所など、健康と環境を両立する食事指針PHDの日本語資料を公開

国立研究開発法人国立環境研究所と(一社)日本LCA学会第17回エコバランス国際会議実行委員会は、人の健康と地球環境の両立を目指す食事の考え方「プラネタリーヘルスダイエット(Planetary Health Diet:PHD)」をわかりやすく解説した日本語版インフォグラフィックを共同制作し、公開しました。これまで国内では一般消費者や飲食事業者向けのわかりやすい日本語資料が限られていました。本資料では、日本人の現在の食生活と推奨される食事との違いや、食生活と環境負荷の関係、日常生活で実践できる行動が図表で紹介されています。

健康と地球環境の両立を目指す食事指針「PHD」

日々の食料システムは、温室効果ガス排出や生物多様性の損失、水資源利用、土地利用など様々な環境問題と深く関わっています。特に食に関わる温室効果ガス排出量の約60%は食材の生産段階で発生しており、同じ量のたんぱく質を得る場合、植物性食品は動物性食品と比べて排出量が大幅に低い傾向があります。

世界的に食に起因する健康問題も課題となるなか、食・健康・環境分野の専門家からなるイート・ランセット委員会が2019年に提唱したのがPHDです。野菜や果物、豆類、全粒穀物などの植物性食品を中心に、肉や魚、乳製品を必要に応じて適量取り入れることで、人々の健康と地球環境の持続可能性の両立を目指す指針となっています。

日本人の現状と推奨される食事バランスを視覚化

今回公開された資料では、食料システムが環境に与える影響や食品別の温室効果ガス排出量の違い、日本人の現状の食生活とPHDが推奨する食事バランスとの比較などがイラストや図表を用いて解説されています。

毎日の食事で食べる食品の量の約半分を野菜と果物にし、残りを全粒穀物や豆類などの植物性食品を中心に、肉や魚、乳製品を適量取り入れることが推奨されています。目標摂取量は2500 kcal/日を想定した場合の下限と上限を示したもので、1週間などの期間における目安として2050 年までに世界全体で目指す目標値とされています。地域の文化や対象者に合わせた調整が必要であり、厳密な食事内容を規定するものではないとしています。

名古屋での社会実験やSNSでの情報発信を予定

PHDの社会実装に向けた試みとして、2026年11月10–13日に名古屋で開催されるエコバランス国際会議のバンケットにおいて、名古屋市の円頓寺商店街と連携したメニューが提供される予定です。地域の食材や日本の食文化を生かしたメニューが提供され、カーボンフットプリントの算定も行われます。

また、10月の「世界食料デー月間」および「食品ロス削減月間」に関連し、10月26日から10月30日までNIES社会対話・協働推進オフィスのSNS( https://x.com/taiwa_kankyo )において、本インフォグラフィックが順次発信されます。

資料の利用条件とダウンロード方法

解説付きPDFおよびインフォグラフィック集の画像データは、出典を明記した上で教育活動、普及啓発活動、講演資料、店舗や事業所での掲示、自治体や企業の情報発信などに利用できます。

  • インフォグラフィックのダウンロードURL:

https://www-cycle.nies.go.jp/jp/report/PHD_Infographic.html

本記事は国立環境研究所およびエコバランス国際会議実行委員会の発表をもとに作成しました。

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