TDCソフトのプライベートAI Nenoaにデルの超小型端末を採用 事例公開
デル・テクノロジーズ株式会社は、TDCソフト株式会社が2026年4月に提供開始したプライベートAIアプライアンス「Nenoa(ネノア)」のハードウェア基盤として、超小型・軽量ワークステーション「Dell Pro Precision with GB10」が採用された事例を公開しました。
金融をはじめとする厳格なデータ管理が求められる領域において、閉域網環境でも大規模言語モデル(LLM)を安全に運用できる環境の構築を支援しています。
1962年の創業以来、独立系システムインテグレーターとして企業や組織のシステムを支えてきたTDCソフト株式会社は、金融、製造・流通・公共など幅広い分野を支援しています。これらの分野では厳格なデータ管理が求められ、インターネットに接続しない閉域網で業務システムを運用するケースも少なくありません。
同社は、クラウドAIの利用に伴う機密情報の流出リスクを排除し、セキュアな環境でLLMを活用したいという強い顧客ニーズに対応するため、LLMを顧客環境内で動作させるプライベートAIアプライアンス「Nenoa」を開発しました。
2025年8月にOpenAIが1,200億パラメータクラスのLLM「gpt-oss-120b」を公開するなど、ローカル環境でLLMを動かす選択肢が広がるなか、TDCソフト株式会社はLLMを高速動作させられるオフィス向けの小型端末を検討していました。その結果、NVIDIA GB10 Grace Blackwell Superchipと128GBの統合メモリーを搭載した「Dell Pro Precision with GB10」が、処理性能、設置性、保守体制の要件を満たすことから採用に至りました。
同端末はNVIDIA® Grace-Blackwellアーキテクチャを採用しており、超低レイテンシーを実現するNVLink-C2Cと128GB LPDDR5X統合メモリーによってCPUとGPU間のデータ共有を効率化し、生成AIやLLMなどの要求の厳しいAIモデルをサポートする設計となっています。
導入実績と情報流出を防ぐ保守体制
「Dell Pro Precision with GB10」の導入により、開発および実行基盤として高い処理能力と安定性がもたらされました。1,200億パラメータクラスのLLMをローカル環境での推論中も不安定になることなく継続稼働させ、高速処理による快適な応答性を実現しています。同社が使用したいすべてのローカルLLMが問題なく動作する点も実証されました。
また、端末内ストレージの障害発生時に故障したディスクを返却せず手元に保管できるデル・テクノロジーズの保守オプションは、機密情報の流出リスクゼロという「Nenoa」のコンセプトを補強し、顧客からの高い評価につながっています。
機能拡張と上位モデル展開に向けた今後の展望
TDCソフト株式会社は今後、文書内の機密データを自動マスキングする機能やシステム間データ転記の自動化、AI OCRを用いた効率化の仕組みなどを提供していく予定です。
さらに、より大規模なLLMや50人規模の同時利用に対応するため、上位アプライアンスの展開も視野に入れており、多様化するAIニーズに対応していくための継続的な製品供給に期待を寄せています。
企業概要
- TDCソフト株式会社
- 本社:東京都千代田区
- 代表取締役社長:小林 裕嘉
- 創業:1962年
- デル・テクノロジーズ株式会社(NYSE:DELL)
本記事はデル・テクノロジーズ株式会社の発表(2026年10月22日時点)をもとに作成しています。
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