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TIGEREYE、意思決定支援の独自AIモデルHSIを開発し特許出願

株式会社TIGEREYEは、現在の状況や過去の経験、目標、行動履歴などをもとに、将来の状態変化と次に取るべき行動を予測する独自AIモデル「Hierarchical State Intelligence(HSI:階層型状態知能)」を開発した。あわせて、同モデルの中核技術について特許を出願した。状況の変化や行動の結果を予測しながら、目標に沿った意思決定を支援することを目指している。

生成AIの次を見据えた3つの中核技術

HSIは、「状態(State)」「行動(Action)」「次状態(Next State)」の関係を学習の中心に据えた独自AIアーキテクチャである。大規模言語モデル(LLM)とは異なるアプローチを採用し、以下の3つの中核技術で構成されている。

  1. State Learning:現在の状態を構成する複数の情報を内部表現に変換し、情報間の関係性を学習する。情報間の結合関係を人間が正解として直接指定しなくても、予測に有用な関係性をモデル内部に形成できる特徴を持つ。
  2. State Transition Prediction:現在の状態から次に取られる行動と、その行動に伴って生じる次の状態を予測する。複数の行動候補について将来の状態変化をシミュレーションし、報酬、リスク、制約条件、将来価値などを評価する。
  3. Hierarchical Intelligence:企業の経営目標、プロジェクトの目標、個別タスク、実際の行動など、異なる抽象度の目標、状態、行動を階層的に扱い、各階層間の整合性を評価する。

過去の経験を活用する経験学習

HSIでは、状態遷移予測や階層型意思決定に加え、過去の経験を将来の予測に活用する仕組みを取り入れている。

従来の情報検索で重視される類似性だけでなく、因果的な関連度、時間的な近接度、過去の行動結果などを考慮し、現在の状態に対して有用な経験を活用することを目指す。これにより、過去の情報を単に参照するだけでなく、経験を将来の状態予測や行動判断につなげる方針だ。

同社では現在、合成データおよび実際のソフトウェア開発履歴を活用した基礎検証を進めており、今後は実際の業務環境における性能や汎用性、実用性の検証を推進するとしている。

産業領域への応用と今後の展開

TIGEREYEは、HSIを特定の用途に限定されたAIアプリケーションではなく、さまざまな産業分野に応用できる共通のAIモデル技術として発展させることを目指している。

具体的には、自律型AIエージェント、企業の業務自動化、製造分野、医療分野、セキュリティ分野、ロボティクス分野などの産業領域への応用を想定している。今後は独自AIプラットフォーム「NERVA」との連携や、Forward Deployed Engineer(FDE)による導入支援を通じて社会実装を進めるほか、ライセンス提供やAPI提供、産業別モデルへの展開といった事業モデルの構築も検討していく。

代表取締役の上村 学氏は、現実の世界で重要なのは単に正しい答えを出すことではなく、起きていることを理解し、行動によって未来がどう変わるかを予測することだと指摘した上で、状況を理解して判断・行動する未来の実現に挑戦していく姿勢を示している。

出願情報および会社概要

今回出願された特許の概要は以下の通りである。

  • 技術名称:Hierarchical State Intelligence(HSI)
  • 日本語名称:階層型状態知能
  • 発明名称:状態情報を用いる学習モデルの情報処理方法、情報処理システム、及びプログラム
  • 出願人:株式会社TIGEREYE
  • 発明者:上村 学
  • 出願番号:特願2026-226420
  • 出願先:日本国特許庁
  • 出願状況:特許出願済み

株式会社TIGEREYEの概要は以下の通りである。

  • 会社名:株式会社TIGEREYE
  • 代表者:代表取締役 上村 学
  • 本社所在地:東京都中央区晴海1丁目8番8号 晴海アイランドトリトンスクエア オフィスタワーW18階
  • 設立:2023年7月7日
  • 事業内容:AIモデル研究開発、AIプラットフォーム開発、AIエージェント開発、AIソリューション開発、FDE事業

本記事は株式会社TIGEREYEの発表をもとに作成。

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