BIKEN財団と田辺ファーマ、6種混合ワクチンの第Ⅲ相臨床試験で初回投与を開始
一般財団法人阪大微生物病研究会と田辺ファーマ株式会社は、共同開発を進める6種混合ワクチンについて、10月21日より国内での第Ⅲ相臨床試験における初回投与を開始した。同ワクチンは百日せき、ジフテリア、破傷風、急性灰白髄炎(ポリオ)、Hib感染症、B型肝炎を予防するもので、接種回数の削減による乳幼児および保護者の負担軽減をめざしている。厚生労働省から開発が要請されている優先度の高いワクチンとして、実用化に向けた検証が進められる。
第Ⅲ相臨床試験の目的と概要
今回の第Ⅲ相臨床試験(jRCT:jRCT2031260370、ClinicalTrials.gov:NCT07793513)は国内で実施されている。試験では、開発中の6種混合ワクチン(BIKEN財団 治験コード:BK1803、田辺ファーマ 治験コード:MT-1803)の免疫原性について、既承認の5種混合ワクチンおよびB型肝炎ワクチンに対する非劣性を検証するとともに、安全性を確認することを目的としている。
両者は今後も6種混合ワクチンの早期開発に尽力するとともに、ワクチンおよび治療用医薬品の製造と安定供給を通じて、さまざまな感染症の予防ならびに世界の人々の健康に貢献する姿勢を示している。
接種回数の削減と開発要請の背景
開発中のワクチンは、既存の5種混合ワクチン(百日せき・ジフテリア・破傷風・不活化ポリオ・Hib混合ワクチン)の有効成分とB型肝炎ワクチンの有効成分を混合した製剤である。
現在、2歳までに接種が推奨される定期接種ワクチンの総接種回数は17回以上におよんでおり、混合ワクチンの実用化による接種回数の削減は乳幼児や保護者の負担軽減につながるとされている。本剤は、厚生労働省より発出されている「開発優先度の高いワクチンの研究開発について(開発要請)」(令和7年6月19日付)において、開発優先度の高いワクチンに位置付けられ、開発が要請されている。
共同開発を行う両法人の概要
開発に携わる各組織の概要は以下の通り。
- 一般財団法人阪大微生物病研究会
本部:大阪府吹田市 代表者:理事長 米田 悦啓 設立:1934 年 URL:https://www.biken.or.jp/
- 田辺ファーマ株式会社
本社:大阪市中央区 代表者:代表取締役CEO 原田 明久 創業:1678年 URL:https://www.tanabe-pharma.com/
本記事は一般財団法人阪大微生物病研究会および田辺ファーマ株式会社の発表をもとに作成。
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