矢野経済研究所とJAPAN AI、市場調査新サービスYDBエージェント提供開始
株式会社矢野経済研究所と、株式会社ジーニーが設立したJAPAN AI株式会社は業務提携し、矢野経済研究所のレポート・データを参照して生成AIで市場調査情報を出力する新サービス「YDBエージェント」を共同開発した。矢野経済研究所の既存顧客および新規顧客を対象に、2026年10月22日(木)より提供を開始する。顧客企業における調査や企画業務の効率化を支援する狙いがある。
過去5年分・1,000タイトル以上のレポートをAIで参照

YDBエージェントは、矢野経済研究所が保有する過去5年分、1,000タイトル以上の市場調査レポートをAIで横断的に参照するサービスである。利用者の質問に対して出典付きで回答するほか、パワーポイント(PowerPoint)やエクセル(Excel)の資料作成、フレームワーク分析、事例収集などの機能を備えている。必要なデータを探す時間や資料にまとめる時間を短縮できるとしている。
また、年250タイトル程度の新規レポートが順次追加され、最新レポートの内容は発刊直後からAIの回答に反映されて全文閲覧が可能となる。無料トライアルの実施も予定されており、詳細は決定次第サービスサイト(https://www.yano.co.jp/ydb/agent/)で案内される。
目的別に活用できる4つのエージェント機能
本サービスには、用途に応じて使い分けることができる4つの機能が搭載されている。
- 出典付きデータで回答:質問を入力すると市場調査レポートを参照して回答を出力し、出典元レポートの全文確認によってAIが誤って回答する「ハルシネ-ション」のリスクに対処する。
- サマリーレポートを自動作成:複数の調査レポートから情報を横断的に収集・整理し、PowerPointやExcel形式のサマリーレポートを作成して数分で初稿を出力する。
- フレームワーク分析:「5フォース」や「SWOT」など指定のフレームワークに沿って、複数の調査レポートやIR情報などから横断的に情報を収集・整理し、分析業務を効率化する。
- 事例収集:「市場参入」や「商品の価格改定」などの事例を複数の調査レポートから横断的に収集し、ケーススタディーに活用できる。
資本提携を伴わない業務提携で開発
1958年設立の矢野経済研究所は長年市場調査を手がけてきたが、顧客が膨大なデータから情報を探して資料化する作業に多くの時間を要するという課題を抱えていた。一方、東証グロース上場の株式会社ジーニーのグループ会社であるJAPAN AI株式会社は、企業の生成AI活用支援やAIソリューションの開発・運用を行っている。
両社は2026年4月1日付で資本提携を伴わない業務提携を締結し、情報の探索から活用までのスピード向上を目的に開発を進めてきた。矢野経済研究所の代表取締役社長である水越 孝は、独自の市場調査データと研究員の知見にAIを掛け合わせることで意思決定のスピードとクオリティを高められるとコメントしている。また、JAPAN AI株式会社の代表取締役社長である工藤 智昭は、情報収集や分析、資料作成を支援するサービスとして日々の業務で活用されることへの期待を示した。両社は今後も機能拡充や新たな協業領域の検討を進めるとしている。
会社概要
株式会社矢野経済研究所
- 所在地:〒164-8620 東京都中野区本町2-46-2
- 設立:1958年
- 代表者:代表取締役社長 水越 孝
- 事業内容:市場調査・マーケティング支援
- URL:https://www.yano.co.jp/
JAPAN AI株式会社
- 所在地:〒163-6006 東京都新宿区西新宿6-8-1 住友不動産新宿オークタワー5/6階
- 設立:2023年4月14日
- 代表者:代表取締役社長 工藤 智昭
- 事業内容:人工知能の研究開発、人工知能に関するコンサルティングサービス
- URL:https://japan-ai.co.jp/
本記事は株式会社矢野経済研究所およびJAPAN AI株式会社の発表をもとに作成。
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