ティアフォーとミュンヘン工科大学、NVIDIA製品を導入し自動運転開発を推進
東京都品川区に本社を置く株式会社ティアフォーとミュンヘン工科大学(Technical University of Munich、TUM)は、NVIDIA HyperionとNVIDIA Halosの導入を通じて協業を拡大する。両者はドイツにおいて、安全で高性能な自動運転システムの開発を推進する方針だ。
NVIDIAのリファレンスプラットフォームを開発プロジェクトへ導入
NVIDIA Hyperionは、自動運転レベル4に対応する車両やロボットタクシー向けに、センサーとコンピューターシステムを統合したリファレンスプラットフォームとして開発された。NVIDIA DRIVE AGX Thorによる高性能な演算処理とNVIDIA Halosの安全システムを組み合わせることで、実用化を見据えた自動運転システムの開発を支援する。
今回の取り組みでは、株式会社ティアフォーとミュンヘン工科大学が設立した研究拠点「TUM Autoware Research Center by TIER IV」を基盤とする。自動運転用のオープンソースソフトウェア「Autoware」とNVIDIA Hyperionを統合し、ドイツ各地で進める自動運転車両の開発プロジェクトに導入する。システム構成には、2基のNVIDIA DRIVE AGX Thorを搭載する構成も含まれる。
技術の融合による検証環境の構築と社会実装への展開
本協業では、株式会社ティアフォーが開発を主導するAutoware、ミュンヘン工科大学が持つ自動車分野の研究知見、そしてNVIDIAの車載向けコンピューティング技術と安全技術を融合させる。これにより、研究者や開発者が次世代の自動運転システムを開発・試験・検証するための統合環境を提供する。
また、得られた研究成果を実社会での活用につなげ、安全で拡張性の高い自動運転システムの普及を目指す。今後は、自動運転レベル4による公共交通サービスやロボットタクシーなどへの応用を進めるとしている。
協業に関する関係各者のコメント
株式会社ティアフォーの代表取締役 CEOである加藤 真平は、安全な自動運転を世界規模で普及させるためには、閉鎖的なブラックボックス型のシステムからオープンで相互運用可能なアーキテクチャへの転換が重要であると述べている。
ミュンヘン工科大学の教授であるMarkus Lienkampは、今回の取り組みによって透明性が高く安全性を検証できる技術基盤の上に公共交通のソリューションを構築可能になると言及した。同大学のJohannes Betz教授も、先進的なプラットフォームの統合によりリアルタイムの車両制御とソフトウェアアーキテクチャを新たなレベルへ引き上げられるとしている。
NVIDIAのAutomotive Vice Presidentを務めるRishi Dhallは、オープンソースの自動運転プラットフォームと自社技術を組み合わせることで、安全性を確保しながら実用化に向けた開発を加速していく方針を示した。
- Autoware はThe Autoware Foundationの登録商標です。
本記事は株式会社ティアフォーの発表をもとに作成。
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