Scrum Hokkaido Fund I, LPが総額約18億円で組成完了
スクラムベンチャーズとスクラムスタジオ株式会社は、北海道ボールパークFビレッジを拠点とするグローバル事業共創プログラム「Hokkaido F Village X」(HFX)に紐づくベンチャーファンド「Scrum Hokkaido Fund I, LP」の組成を完了した。事業会社6社を有限責任組合員(LP)に迎え、総額約18億円(1,150万米ドル)となった。プログラムを通じた事業共創を、資本の裏付けを伴う成長支援へと接続させる構造が機能し始めている。
道内やFビレッジに基盤を持つ事業会社6社が参画
同ファンドにLPとして参画したのは、ヤマトホールディングス株式会社、株式会社JTB、東急不動産株式会社、株式会社北海道銀行、日本ハム株式会社、北海道ガス株式会社の6社である。
参画企業はいずれも北海道またはFビレッジに既存の事業基盤を有している。財務リターンのみを目的とするのではなく、自社の事業アセットをスタートアップに開放し、地域での事業共創に直接関与することを前提とした構成となっている。
採択スタートアップ5社への投資を先行実施
同ファンドではすでに、HFX第1期採択スタートアップのApptronik、Eztia、Pontosenseに加え、第2期採択スタートアップのTidal Metals(リリース内ではTidal Metalとの表記もあり)、GUDEAの計5社に対して投資を実施している。投資先スタートアップの特徴は以下の通り。
- Apptronik: AIを搭載した汎用ヒューマノイドロボット「アポロ」を開発。人と協働可能な二足歩行ロボットとして物流や製造現場での活用が進んでおり、将来的には医療や家庭など幅広い分野への展開を目指す。
- Eztia: 体温を最大10度低下させ、効果が最大8時間持続する軽量・柔軟な冷却素材を開発。北海道日本ハムファイターズの秋季・春季キャンプや、ヤマトホールディングス、北広島市と連携した実環境下の性能検証を経て本格導入に向けた取り組みを進めている。
- Pontosense: カメラやウェアラブルデバイスを用いずに呼吸や睡眠などを検知する見守り向けレーダーセンシングプラットフォームを提供。北広島市内の高齢者向け施設での試験導入実績を持つ。
- Tidal Metals: 海水や淡水化で生じる濃縮塩水から、化学物質を使わず低炭素なマグネシウムを生産する独自技術を開発している。
- GUDEA: SNSやオンラインコミュニティをモニタリングし、企業の炎上や風評リスクを早期に察知・分析するプラットフォームを展開する。
地域実装を推進する「HFX型クロスイノベーション」
HFXは、スタートアップと大企業の連携にとどまらず、自治体、大学、スポーツ・エンターテイメント事業者、政府機関、VCファンドといった多様なプレイヤーを巻き込み、実装の舞台となる「リアルな場」を持ちながら新たな事業を地域で実装していく「HFX型クロスイノベーション」を推進している。
現在、企業・自治体・大学・国内外の支援機関をあわせて14機関が本プラットフォームに参画している。
- ファンド名称: Scrum Hokkaido Fund I, LP
- ファンド総額: 約18億円(1,150万米ドル)
- 投資対象: 「Hokkaido F Village X」採択スタートアップ
- 運用期間: 10年
本記事はスクラムベンチャーズおよびスクラムスタジオ株式会社の発表をもとに作成されています。

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