奉優会の特別養護老人ホーム弦巻の家に韓国訪問看護師協会が来訪 地域介護を共有
社会福祉法人奉優会は、2026年10月15日(木)、韓国訪問看護師協会の関係者および通訳を含む18名を特別養護老人ホーム弦巻の家(東京都世田谷区)に迎えました。当日は法人の概要や日本の介護保険制度を紹介したほか、各事業所が担う役割の説明や施設見学、意見交換を行いました。施設と在宅の双方から高齢者の暮らしを支える地域介護の実践について、日韓共通の課題をもとに知見を共有しました。

施設と在宅の双方から地域の暮らしを支える取り組み
日本と韓国では介護や医療を取り巻く制度に違いがある一方、高齢化の進行に伴い、医療や介護を必要とする人の在宅生活の支援や多職種・多機関の連携といった共通の課題を抱えています。視察では、社会福祉法人奉優会が東京都内を中心に展開する福祉サービスや人材育成、多様な人材が働く環境づくり、介護機器・ICTの活用事例などが紹介されました。


特別養護老人ホーム弦巻の家では、特別養護老人ホーム、ショートステイ、看護小規模多機能型居宅介護など異なるサービスを提供しています。特別養護老人ホームでは個別ケアを基本とし、介護・看護・リハビリテーション・栄養などの専門職が連携して日々の暮らしを支援しています。さらに、施設内に設けた地域交流スペース「Glocal Work Space Cafe」や地域行事、防災活動を通じ、地域と日常的につながる拠点づくりを目指しています。
多機能を一体で提供する「看多機」とデジタルの活用
視察では、「優っくり看護小規模多機能介護弦巻」における看護小規模多機能型居宅介護(看多機)の仕組みも詳しく取り上げられました。看多機は「通い」「泊まり」「訪問介護」「訪問看護」の4つの機能を1つの事業所で一体的に提供する地域密着型サービスです。同事業所では、ケアマネジャー、看護師、介護職員がチームとなり、主治医や病院、地域包括支援センターなどと連携しながら、医療的ケアが必要な人や退院後の人を含め24時間365日の体制で在宅生活を支えています。
あわせて、在宅生活を支えるICT・IoTの活用事例も共有されました。利用者宅に設置したセンサーによる生活状況把握システムや小型GPSによる見守りなどの取り組みが紹介されたほか、施設内での介護記録や情報共有へのデジタル機器活用について、職員が利用者と向き合う時間を確保しケアの質を維持・向上させる手段として位置づけていることが説明されました。



相談窓口の役割と今後の展望
地域を支える仕組みとして、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所の役割についても説明が行われました。相談支援、ケアマネジメント、在宅サービスがつながることで、本人の意思を起点とした地域介護が成り立つプロセスが示されました。
社会福祉法人奉優会は「Action by Glocalization(地球規模で考え、足元から行動する)」の理念を掲げており、今回の視察で得た知見を法人内での学びにつなげ、施設と在宅、医療と介護、地域の多様な主体が連携する支援の充実に今後も取り組む姿勢を示しています。
実施概要と法人概要
今回の視察および施設の概要は以下の通りです。
- 実施日:2026年10月15日(木)
- 訪問先:特別養護老人ホーム弦巻の家(東京都世田谷区弦巻5-34-5)
- 訪問者:韓国訪問看護師協会の関係者および通訳 計18名
- 施設規模:特別養護老人ホーム108床(9ユニット)、ショートステイ12床、併設事業として看護小規模多機能型居宅介護ほか
社会福祉法人奉優会は1999年に設立され、理事長を香取 寛が務めています。東京都世田谷区に本部を置き、東京都を中心に160以上の事業所を展開、約3,000名の職員が在籍しています。
本記事は社会福祉法人奉優会の発表をもとに作成しました。
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