九大の次世代造船リサーチセンター、産学官連携コンソーシアムの設立記念式典を開催へ
九州大学大学院工学研究院附属次世代造船リサーチセンター(RINGS)は、「次世代造船産学官連携コンソーシアム」を設立した。設立を記念し、2026年11月4日にキックオフシンポジウムを開催する。同コンソーシアムは、日本の造船業における持続的な発展と国際競争力強化に向けた取り組みとして立ち上げられた。
設立の背景とRINGSの体制
国内の造船業界では、国際的なコスト競争や人手不足を背景に基盤技術や技術開発力の維持が課題となっており、大学に対して次世代船舶技術の開発や技術者育成に関する連携が求められている。特に「ゼロエミッション」や「AI」の要素を取り入れた船舶に関する産学官連携と人材育成への要請が強い状況にある。
九州大学は、国内で船舶設計と建造の研究教育を実施できる数少ない大学の一つであり、高速回流水槽、船舶運動性能試験水槽、レーザ・アークハイブリッド溶接装置などの大型実験施設を保有している。こうした業界の要請に応えるため、船舶海洋工学系の研究者を中心に、水素エネルギー利用、ゼロエミッション内燃機関、洋上風力、AI・ロボティクス等の研究者が集まり結成されたのがRINGSである。
31機関が参画し社会実装を目指す
RINGSが創出する要素技術の社会実装加速や、業界の取り組みに応じた産学連携の実現を目的に、RINGSを中核とする次世代造船産学官連携コンソーシアムが設立された。全国の造船、機械、電機、情報等に係る企業等へ呼びかけを行い、10月14日時点で31機関の参画が決まっている。
コンソーシアム設立を記念するシンポジウムでは、産業界、学界、国の研究機関の識者による基調講演を通じて、今後の造船関連施策の方向性や研究開発に関する発表が行われる。開催形式は対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド形式となる。
- 日時:2026年11月4日(水)15:10~17:15(14:30受付開始)
- 場所:九州大学伊都キャンパス IMIコンファレンスルーム(ウエスト1号館D棟4階414号室)+オンライン
- 対象:企業向け
- 申込URL:https://forms.cloud.microsoft/r/MtTwPj6SSZ
当日のプログラム
当日は九州大学総長の赤司浩一や次世代造船リサーチセンター センター長兼コンソーシアム会長の古川芳孝による挨拶や活動報告のほか、来賓として国土交通省九州運輸局次長の大橋将太が祝辞を述べる。
基調講演の登壇者および演題は以下の通りである。
- 基調講演1:「造船業の現状と強化に向けた最近の取り組み(仮)」 一般社団法人 日本造船工業会 専務理事 斎藤英明
- 基調講演2:「次世代造船産学官連携コンソーシアムへの期待」 株式会社大島造船所 顧問・公益社団法人 日本船舶海洋工学会 西部支部長 井上総一郎
- 基調講演3:「AI・ロボットが拓く次世代造船 ~Physical AI時代の造船研究開発~」 独立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所 構造・産業システム系 産業システム研究グループ グループ長 松尾宏平
本記事は九州大学大学院工学研究院附属次世代造船リサーチセンター(RINGS)の発表をもとに作成。
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